あの時の花

 
 
 

 

 あの時の花

 

 

千鳥が淵フェアモント・ホテルが解体される年

妙に雨の日が続き 櫻は ずっと泣いていた

ホテルの二階の部屋で 丁度いい花見の時季 

僕は誕生日をやって戴いていた

数限りなく沸き起こる思い出の数々

ホテルなのか 櫻なのか 両親なのか その時のお酒なのか

どっちかは 渾然としていて分からないけれど

繚乱と咲く櫻が すべてに介在していたことは事実である

何時の間にか 櫻抜きでは考えられない そんな男になっていた 

お濠まで 垂れ下がろうとしている櫻の枝が その年だけは重たく感じた

本日は新嘗祭で 勤労感謝の日 お休みで 

しばらくぶりに 櫻を思い出すのも 季節に関係なくいいものだ

 

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