松飾の処分

 

 

 

 松飾りの処分

 

 

 

松の内が明けると 正月に美しく飾った注連縄や松飾りなど どうしたらいいのだろうと言う向きの方が多いだろう

上記写真の松飾は 松飾と言うより 蓬莱飾りの注連飾りと言った方がよく 上賀茂神社本殿の真上に下がっているものだ

日本一美しい注連飾りで 毎年氏子の方々が作って奉納するものらしい この下を潜り抜けると 災厄除けになると言われ

大変貴重な注連飾りであるが これも松(元旦~7日)が明けたら処分してしまうことになる そうしないとトシ神さまは帰れないからである

 

そこで1月15日の小正月の日に 各地でドンド焼きとか 左義長(さぎちょう)とか呼ばれている行事が今でも多くあるが

その時に それらお正月飾りをうず高く重ねて 高い三角の山にし 全部燃やしてしまう トシの神のお帰りである

ところが都会で生活する者や空き地がなく そのような習慣がないところでは どうすべきであろうか

これは一つの提案であるが 都会生活の者のお飾りは小規模な筈であるから 

皆さんで纏めて公園や河川敷で焼いたらどうだろうか 或いは神社に持って行き 焼いて戴くとか

そう言う意味から言わせると 近代国家はなかなかに不便である 塵袋の中に納まるのが普通なのだろうか 

一塵の精神性も感じられず 淋しく哀しい限りである

 

 

<付記>

ところで先ほど出た蓬莱飾りと言う言葉だが 中国に蓬莱山と言う言わば理想郷のような島があって

それに似せて お目出度い品々を三宝とか 藁細工とかに乗せて飾る その乗せるモノを言う そして目出度く飾るのだ

「蓬莱はきかはや 伊勢の初たより はせお」と言う句があるが 芭蕉は津で生まれながら二度しか行っていない伊勢を

江戸・深川で 伊勢海老や熨斗アワビなどの蓬莱飾りを見て 懐かしんで詠んだ句ではないかと思われるが

熨斗アワビ・干し柿・伊勢海老・ウラジロ・昆布・ユズリハ・橙・紅白の幣・餅などのお飾りを見て思わず詠んだのだろう

これがお正月の御節料理の原点になったものと容易に想像出来るが 更に三献の儀は結婚式に出て来ることにも拠ろう

三宝に 熨斗アワビ・昆布・伊勢海老の他に 大中小の杯一組出て来て 固めの杯を執り行われるが 今は端折って杯だけが出て来る

その三献の儀の三宝の中身が 御節料理の初めとも言われているが さもありなんと思う

いずれにせよ トシ神さまを何とかして上手に送り返してあげたいものだ

ちなみに お年玉と言われる子供達に差し上げるお金は 本来はお金ではなく トシ神さまの一部を戴き 強い精神を持つことを言う

従って 本来はお年玉とは表記しない この習慣は大正時代からで お歳魂であるのが本当だ お金ではなかったのが本当なのだ

 

 

 

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