蝋梅 阪神・淡路大震災の十三回忌に

 

 

 

蝋梅

 

阪神・淡路大震災の十三回忌に

 

 

私はホノルル・マラソン大会から ずっとハワイで過ごしていたから 粗一ヶ月間の休暇であった

帰って来て直ぐ 次の朝まだけく暁光の時間だった 東京でも酷い揺れで 未だ眠いのに ガバッと飛び起きた

直ぐテレビをつけたが どのチャンネルも震源地や地震測定値をテロップで流されていたから分かったが

後に阪神・淡路大震災と称される大きな被害が出た地震であった 庭先に躍り出て見ると 蝋梅が健気に咲いていた

次第に被害状況が見えて来る中 ちょうど慣れ親しんだ三宮の状況が放映されるや アッと声を出してしまった

いつも個展をやらせてもらっていたビルがものの見事に倒壊していたからだ 居ても立ってもいられない

早速会社で社員に図ったら 多くの有志が集い 現地に行ってボランティアをやろうと衆議一決した

現地までは気が遠くなるほど遠かった 阪神地区に入るや否や どうにも動きが取れなかった

水や乾パンなどの救援物資を積んだトラックも引き連れた長い車列だったからだが 公的緊急車以外は中に入れないようになっていた

地震の日から現地ボランティア対策事務所まで 東京から何と四日間も要した 気ばかり急いていたがどうにもならなかった

我々は一般家屋の倒壊現場が宛がわれた どこを見ても酷い惨状であり 目を背けたくなるような場面すら多くあった

路上や学校の運動場で 寒空の中を仮に寝泊りをして半月余り クタクタになって東京に帰った時のことをよく覚えている

何故かと言えば 義援の品物と言っても 馬鹿にするなと言いたいような とても使えないガラクタの山を見せられた所為でもあった

 

あれから本日で 十三回忌と言う 多くの犠牲者の為に雨の中 今朝蝋燭が燈され 大勢の祈りがあったようだ

私も仏壇に向かって柔らかく合掌をした あの日の蝋梅は今朝も咲いている この蝋梅もきっと忘れないことだろう

犠牲者の御霊よ 安らけくあれ!合掌 南無大師遍照金剛!

 

 

 

消防庁調査による被害状況(平成五年作成版)

 

死者・6434人 行方不明者・3人

重傷者・10683人  軽傷者・33109人 小計43792人

家屋全倒壊・104906棟(世帯数・186175世帯)

家屋半倒壊・144274棟(世帯数・274182世帯)

家屋全半壊小計・249180棟

家屋及びインフラ関係の被害総額・約10兆円 これに対して義援金1791億円 政府の復旧事業はまだまだである

依然として復興は完全に進んでいない上 追って新潟地震もあって 度重なる甚大なる被害だが 

東京にいる者として 余所事とは決して思えないのである

 

 

http://www.dri.ne.jp/ 人と防災未来センター公式サイト

 

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