風邪のあなたへ

                                                                            加賀侘助

 

 

 

風邪のあなたへ

 

 

いつもお元気なあなたさまが風邪でダウンしてると聞き及び 気が気ではありませぬ

 

そこで風邪処方のうち一つから 卵酒のお話をさせて戴きます

実は正解があるんです 江戸後期の本に『料理読本』ってのがありますが そこに載っているんです

それには砂糖ではなく 塩を少々入れることになっているのですが つまりこうです

「玉子をあけ ひや酒を少しづつ入れ よくとき 塩をすこし入れ かんを出し候也 たまご一つにさけおりべ(織部の杯)に三杯入れてよし」と

然し今のような砂糖入りのものがなかったわけではありません やはり江戸後期の『本朝食鑑』には塩の代わりに 砂糖入り卵酒のことを

「精を益し気をさかんにして脾胃を調える」と記してあります 滋養強壮の薬効を強く書かれてあります

又よく酒は百薬の長と言われています 「医」と言う字の旧漢字では「醫」とも書きます 下の酉は酒つぼを

かたどっており ほとんど酒そのものを意味しています 古代中国では酒を薬にしていたのです

日本でも酒のことを古くは「くし」と呼んでいました 薬は「くすり」で 医師は「くすし」でした ほら関係があるでしょう

 

そこで作り方ですが ダマにならないような作り方を公開致しましょう

先ず 酒だけを入れて煮立ててしまい砂糖を入れ 火をとめ一分間おきます それに卵の黄身だけを入れよくかき混ぜます

白身は勿体無いので使いたいのは山々ですが ダマになりやすい上 少々のお酒では量が少ないし

ちょっと薄くなってしまいますから ここでは敬遠致しましょう 酒一合に対し卵の黄身一個がちょうどいいでしょう

但し咽喉が荒れていますから くれぐれも飲みすぎなきよう うふふ 

 

尤も最近では驚くようなウィルス性が発生しているようですから その場合卵酒では てんで及ばないかも知れません

他にも可笑しな風邪対策の民間療法があるんですが 願わくばその程度で直る風邪であって欲しいのが本意です

どうぞ御身お大切にして よくお休み下さりませ

 

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