ふたご座流星群を貴女と

ふたご座流星群

                                                  今年のふたご座流星群

 

 

ふたご座流星群を貴女と

 

 

海外出張前に、どうも妻と逢えないようなので、そんなことを先ほど電話したら、どうしても東京に来ると言う。

でも海外出張なんて、毎度のことで何も心配は要らないからと言って体調を気遣い上京するのを食い止めた。

それより夜ふたご流星群のピークだよ、ふたご座からカノーブス近辺を注意してよく観るんだよと伝えると、

えっ流れちゃうのぉと高笑いされた。冗談でもそれはなしだよと強く言い返し、逆にふたごちゃんが生まれるかもと笑い合う。

いつだったか、真冬・日光の戦場ヶ原で夜通し夜空を眺めたことを思い出していた。

そうどしたなぁ、獅子座流星群の時でっしゃろかぁ、貴方と二人毛布にくるまはって、

ウチ、貴方の身体の中で、ちょっとも動かんで眺めていたよねと妻が呟く。

この子、日光の子よ!あの時貴方と結婚するんだと強く意識した最初の晩どしたし、

それやし今年の日光よね、みな綺麗やったわぁ、又あの晩のことを思い出せそと。

 

ガチガチの寒さの中、明け方まで冬の星座を一つ一つ説明して聞かせたことがあった。

冬の星座のスーパースター・オリオン座、ゼウスの化身・おうし座、網にもつれる蛍のひとむれ・スバルボシ、

猟師オリオンの猟犬であるおおいぬ座、白色矮星を持つプロキオンのこいぬ座、冬でも見える光の帯の天の川、

アテネの王と英雄兄弟のぎょしゃ座とふたご座、南への憧れを誘うカノーブス、行き成り振り返れば極北に北極星、

北極星をはさんで北斗七星とカシオペア、冬には北斗の大びしゃくは北極星の右(東)にあってよく分かる。

冬の夜空に繰り広がる大浪漫のお話。あの時妻は時々こっくりしながら、それでも私の話に聞き入っていたっけ。

そう淋しくならないで待っててね、妻はしばらく黙っていたが、

きっとあの戦場ヶ原の夜空を頼りに頑張っていてくれるに違いないと確信した。

 

http://www.nao.ac.jp/phenomena/20071212/index.html   国立天文台『ふたご星座流星群のページ』

 

  ふたご座流星群の夜空

 

 

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ふたご座流星群を貴女と への4件のフィードバック

  1. 道草 より:

    外気は冷たくても何と暖かい二人の温もり。流星に二人の想いを伝えるも善し。星座に互いの心を映すもまた良し。いずれの地にあっても、満天下の星々は仲睦まじき世界一の果報者の頭上に、燦然と輝き瞬くことでしょう。それは神の祝福の言葉にも相応しく、永遠の愛を育み新しい生命の誕生を祈念することでありましょう。お気を付けて仕事にお出掛け下さい。お二人にとって地球はさぞ小さな箱庭の如く、手を差し出せば直ぐにも愛しき伴侶に届き合う距離に過ぎぬ近きものであることと想います。

    「星めぐりの歌」   宮沢賢治
    あかいめだまの さそりひろげた鷲の つばさあをいめだまの 小いぬ、ひかりのへびの とぐろ。オリオンは高く うたいつゆとしもとを おとす、アンドロメダの くもはさかなのくちの かたち。大ぐまのあしを きたに五つのばした ところ。小熊のひたいの うえはそらのめぐりの めあて。
     
     

  2. ただ今カフェで読書中 より:

    まあ、何てロマンティックなエピソードでしょう。
    片山廣子さんは「北極星」という随筆の中で、北極星について、どの星よりもたのもしく、また人間に毎晩よびかけて何か言っている感じだと書き、「この世の中の何もかも変わってゆき、また変わりつつあるときに、変りない物が一つだけでもそこにあることが頼もしく愉しい」と書いていました。
    硯水亭さまも、「かけがえのないもの」を頼もしく思い、また愉しんでくださいませ。

  3. 文殊 より:

           道草先生
     
     大方の仕事は終わったのですが、まだ海外からの連絡待ちが何件かありまして、まだまだ帰れません。このところ睡眠時間が少なかったものですから、明日午前中にやるメディカル・チェックはやや不安ですが、そんなことも言っていられないでしょう。僕たちのことを、先生からいつも太鼓判を押されて、恐縮しています。出来る限り清新なカップルでいたいものですが、さてこれから先はどうなりますやら。でも多分変化ないかも知れませんね。明日の午後から、自宅の大掃除を、当社グループのメンテナンス会社のメンバーを入れて掃除をします。やっておかないと不安ですから。夜はCEOとの会食がありまして、明日も一日バタバタ致しますが、明後日に成田から、最初の訪問地・香港に向かう予定です。クリスマス前には出来るだけ帰って来たいのですが、万一の場合を考えて、妻にはプレゼントを既に期日指定で、とりあえず送ってあります。予定は24日帰国ですが、最悪26日になりそうで、それなら残念ですが、仕事優先の身の上では致し方ありませぬ。頑張って参りますが、今回は契約事項など重要なことは少ないので、多少時間が出来るかなと思い、パソコンを同行させることにしました。
     
     先生!宮沢賢治って、やっぱり凄い人ですね。この詩は冬の星座の詩に間違いありません。どうも有難う御座いました。早く帰って、ホットワインを飲みながら、冬の夜空の天体ショーを早く見たいものです!有難う御座いました!
     

  4. 文殊 より:

          Hayakawaさま
     
     確かに北極星だけは翩々として動くことはありません。不変の愛の証として、昔から語り継がれて来たようです。片山廣子さんのご著書の中に、そのように書かれてあるのですか。なるほどまったくおっしゃる通りですね。但し春夏秋冬、夜空にはそれぞれの顔がありまして、それぞれの季節の星座もなかなかいいものです。でも僕がそれをしゃべり出したら止まらなくなるんです。要注意!ぷぷ!神話の世界のストーリーは和洋を問わず実に面白くて堪らないですね。それ自身がロマンですものね。まだまだ解析されていない未知のモノが大いにありそうで、しびれます。
     
     早く自宅に帰りたいです。まだまだお昼までは掛かりそうですが、早く帰って、ホットワインでベランダの椅子に毛布と湯たんぽを持ち込んで、天体ショーを観たいものです。いつ観てもワクワクドキドキします。今夜は多い時間帯は一時間で30個は観れるでしょう。しかも23:00頃からでしょうか、明日の明け方までですが、今夜がピークです。よろしかったら、寅子ちゃまとご一緒に御覧下さりませ!今夜もおいで戴き本当に有難う御座いました!
     

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