妻からの年賀状

妻からの年賀状

去年一緒に行った吉野の櫻が心なしか淋しげな妻の賀状です

 

 

 

                          妻からの年賀状

 

  皆様、明けましておめでとう御座います。旧年中は数多くの方々からおいで戴き、心底から感謝申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて私は未だにパースにおります。小晦日の夜半から、再び発熱し、大晦日と元日の両日は大袈裟に申し上げれば昏睡状態に陥ったかのように、元日の夜半未明までぐっすり眠り込んでおりました。漸く意識が回復し、京都の妻に電話したのは、今日のお昼ごろです。普段何も言わず、私のしたいようにさせてくれる妻は電話するなり、わっと泣き出し、余程心細かったようで、結婚して初めて彼女を泣かせてしまいました。お腹にいる子供も哀しませる結果に。何と言う駄目な夫でしょう。しかも何故かOutlook Expressがずっと使用不能で、着信は既に300を超えておりますが、不思議に開けられません。多くの方々からメールによるお年賀などを頂戴しているように思われます。妻もメールしたと言うので、改めてMSNのメールの方に打ち直して貰いました。それがこの年賀状です。新婚なのに、妻からの年賀状を受け取るって可笑しなことでもあり、こんな風にして妻を哀しませることは、断じて二度としたくありませぬ。今年五月に退社したら、先ず妻といつも同じ屋根のもとで暮らしたいと強く決心した次第です。

 私は生まれつき頑健な身体を誇って参りました。亡き主人と共に、貸しビル業と金融関係(国際インベストメント=日本企業の海外進出のお手伝い中心)の仕事を中心こなして来ながら、彼は重い心臓病に罹って大手術する結果とあいなりました。リハビリを急いだ所為であったのか、図らずも急逝してしまった主人だって、学生時代ボート部で活躍し、頑健な体力でありましたが、あっと言う間に早世してしまうような激しく厳しい仕事の明け暮れであったのです。不思議と私の方は今まで何ともなく、このように入院をしたのは実は生涯初めてのことであります。でも今回の事態はこれはこれで一つのいい節目になったのかも知れません。仕事も場所を移し、中身を替え、改めて再出発するつもりでいます。どうぞ皆様方からお力添えを賜りたいと心から念願しています。愈々櫻山計画の責任者のスタートだからです。

 冷房が効いていても、室温は28度です。漸く真夏に慣れたのでしょうか。ここ港町フリーマントルは暑いのですが、湿気がない分だけ快適です。これからはもっともっと暑くなって行くそうです。弱った身体に幾らかでも体力がつき次第、早く日本に帰りたいです。でも日本は日本で真冬の最中でしょう。充分体力をつけてから、多分後一週間ぐらいの後に帰りたいと存じております。今日から食欲も少々出て、少しずつ食べ始めています。皆様には多大なご心配をお掛けしてしまったことを、心からお詫び申し上げます。暮れの行事もお正月の気分も、和の心に一切関係ないお正月はやはり断然詰まらないですし淋しいです。この上は一刻も早く妻の顔が見たいですし、この期間中のことを心から労わってあげたいのです。最後になりましたが、皆様方のご健康を心からお祈り申し上げます!本日もおいで戴き、本当に有難う御座いました。

 

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妻からの年賀状 への4件のフィードバック

  1. 道草 より:

    新年おめでとうございます。京都の元旦は、美しい朝焼けからスタートしました。美事な初日の出は、まさに本年の瑞兆ではとの感がありました。我が古里では大晦日に山々に少し雪が積もり、明けて元旦の夜にまた雪となって、平地でも5センチばかり積もったとのことです。遠い昔、八幡宮の真白な境内に足跡を付けながら走り回った正月を思い出しております。本日は娘夫婦ら共々6人で、宇治上神社(世界遺産)と黄檗の万福寺へ初詣に出向きました。人出の少ない宇治方面を選んで正解でした。広い境内には冷たい冬の風が吹いて、いっそう身の引き締まる思いがありました。次女夫婦は明日にパリへ立ちますので、今夜はワインと日本酒で大(!)宴会と参ります。硯水亭Ⅱさんも一日も早く回復されて、待ちかねておられます香の君の元へ急がれますよう。そして、今年は罪滅ぼしを兼ねて、奥様をなおのことた慈しまれますように(言うまでもないことを言うてしまいました)。ご3人のお幸せを祈念いたしております。
     
    「元旦」   新川和江 どこかであたらしい山がむっくり起きあがったような…… どこかであたらしい川がひとすじ流れ出したような…… どこかであたらしい窓がひらかれ千羽の鶴が放されたような…… どこかであたらしい愛がわたしに向かって歩きはじめたような…… どこかであたらしい歌がうたわれようとして世界のくちびるから「あ」と洩れかかったような……

  2. (Kazane) より:

    硯水亭さん、明けましておめでとうございます。奥様、きっと心配で仕方なかったのでしょうね。この時期に、海外で入院するようなことになってしまったこと、つい、頑張りすぎてしまう硯水亭さんへの、神様からの(?)メッセージだったのかもしれませんね。健康な人の方が、自分の体を労わらないものですから。 今年、奥様と一緒にお正月を過ごせなかっただけに、来年のお正月は、幸せいっぱいの気持ちで過ごせるのではないでしょうか♪昨年は、こちらのブログでいろいろ学ばせていただいたり、私のブログの方に励ましのメールをいただいたり。本当にありがとうございました!今年もよろしくお願いいたします。 早く良くなられて帰国されるよう、お祈りしています。 

  3. 文殊 より:

          道草先生
     
     改めまして、明けましておめでとう御座います。さて私の方は漸く少しずつ元気が出て参りました。明日には外で散歩も出来るようですが、この分だと10日前には帰れるでしょう。パースから直行便で帰ろうと思っています。パースの友人たちが、少しはこちらで休養して行かれたらいいだろうと忠告をしてくれるのですが、真夏の中でお雑煮をご馳走になってもどうしてもピンと来ませんものね。寒い正月こそ本当でしょう。京都の奥も雪に見舞われたとか、さぞかしお寒いことでしょう。去年の正月も雪でした。上賀茂神社の宝船の写真を、雪が降り頻る中で撮ったことをよく覚えています。古都には雪が似合いますね。
     
     お嬢様方も皆さんで、久し振りに大勢になられて、さぞや楽しかったことでしょう。先生にはとられましても凄くいいお正月になられたことでしょう。本当に、私まで嬉しくなります。私にも年老いた父がおります。何をやっても、自らの道を行けと言う父ですが、将来一緒に京都で住まないかと言うと、妹と一緒だからと言い、一向に気が向いて戴けません。結婚を決めた時も、ひと言文句を言うどころか、やっと父離れしたな、その調子で、二人仲良くやって行くんだよと言って激励してくれました。毎年自分の所有する土地を少しずつ分筆して、私に生前贈与をしてくれています。数代続いた家屋敷に、巨大なマンションを、私の名義で賃貸高層マンションを建ててもいいと言うばかりです。どこかうすら淋しい思いをさせていないか、常に気になるところですが、オトコは嫁を貰ったら、嫁と共に歩めと言うばかりなんです。そんな父に、この正月顔見世だけでもしたいので、妻には悪いのですが、会社への挨拶もあって、先に成田へ到着しようと思っています。そして時をおかずに京都へ。時間もないのですが、あれこれバタバタしながらでも最低の義理だけは尽くしたいと存じています。お嬢様方が羨ましいです。でも生まれ来る子供のために、私は正しい進路を取るのでしょう。今年改めて頑張りたいと深く覚悟しているところです。本当に今回の顛末は、先生には申し訳ないことを致しました。心からお詫びを申し上げ、同時に深く感謝を致したいと存じています!有難う御座いました!
     

  4. 文殊 より:

           風音さま
     
     明けましておめでとう御座います。遅くなりまして済みません。昨年中は、風音さまから多大な励ましを受けました。どんなに嬉しかったことでしょう。しかも何かにつけ感じることですが、風音さまのお人柄の良さに、いつも感心させられ、大きな雲間にいる心地が致しました。心が広い方なので、そんなところが大好きです。
     
     ご指摘の通り、頑健だと自負しているものは案外構わないものでして、今回よくよくいろんなことを理解させて戴きました。まさしく私一人の身ではなく、今後はその辺を重々用心し注意をして生きて行きたいと存じました。幸い今の様子ですと、10日前には帰れるかも知れません。退院後イルカと遊ぶことやペンギン島に行くお誘いを受けているのですが、今度ばかりは退院後直ぐに成田へ直行便で向かいたいと思っています。機内でもう一泊しなければなりませんね。そうそうニューヨークからシドニーまで来る時間と日本からパリへ行く時間は殆ど同じでしたよ。パースは実にいいところです。機会が御座いましたら、是非一度!明日散歩していいようですが、外に出たら雲を眺めて見ましょうね。どんな雲でしょうか。室内から見る限りでは、それほど雲が見えず、暑い真夏の空が遠く広がっています。
     
     どうぞ今年もよろしくお願いを申し上げます。ご主人さまと貴女さまのご多幸を心からお祈り申し上げます。有難う御座いました!ペコリ!
     

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