ジュリー・アンドリュースとライザ・ミネリ

ジュリー・アンドリュース

                                テレビでのジュリーの舞台  Copyright NHK

 

 

                 ジュリー・アンドリュースとライザ・ミネリ

 

 

 一昨夜はジュリー・アンドリュース、昨夜はライザ・ミネリ、二人の大スターのスーパー・ライブがそれぞれ110分ずつ、NHKハイビジョンで放映された。ジュリーの時は取って置きのアールグレイの紅茶を淹れて飲みながら鑑賞した。ライザの時は部屋を暗くし蝋燭を立て、大画面のテレビを前にブランディーを掌でユッサユッサと遊ばせながら、ノリに乗って鑑賞した。ジュリーの歌声は映画『サウンド・オブ・ミュージック』の通り、素敵な澄んだ声で声量もあり音域も広く、大画面をところ狭しと歌い大熱唱であった。NHK交響楽団のフルメンバーがバックで15年前の日本公演。何とハイビジョンであったから余計に嬉しかった。然もどこか清純な香りがしたからだろうか尼僧の雰囲気を漂わせながら、約50曲ぐらいだろう、迫真の舞台だった。現在の彼女へのインタビューで分かったことだが、お孫さんもおり童話作家の道を歩み始め、幾つかの童話を組み合わせてミュージカルを創りたいのよと、素敵に年をとった彼女の眼はキラキラと輝いていた。年を重ねるのも楽しみなんだなぁと充分思わせて戴いた。一方ライザの方はニューヨーク・ブロードウェイで見た時のようにショービズそのものので、バリノリで強かに楽しめた。近所に住んでいたサミー・デイビス・ジュニアやナット・キング・コールやビング・クロスビーなどの往年の大スターの名前がぞろぞろと出て、自宅が隣近所でおじさん達んちによく遊びに行っていたのよと言い、彼らから贈られた歌を思い切り歌い出すから、本場の舞台では見られない素敵な場面が多くて面白かった。こちらも日本公演でのこと。如何にもブロードウェイの女王の名に恥じないキュートでダイナミックな舞台だった。全く違う個性のお二人、この二日間二人の大スターの晴れ舞台に、心の底から酔い痴れた夜を過ごさせて戴いて、とっても嬉しかった。

 ハイビジョンで見られる番組!幸せ!でも何たることか、我々プロだって苦心惨憺している現状の株価の中で(当社では影響は薄い)、インサイダー取引をしているNHK職員のアホがいたなんて、日本人の精神性、特に恥を忘れてしまったのか。何でもアリなのか。この怒りは多くの素敵なハイビジョン放送が、ターシャの時のようにNHK総合テレビでも見られるよう速やかに一般に開放して貰いたいものだ。中高年の方々にとって受信料は決して安くはないのである。NHKの体質に呆れ、ただでは許さないぞ、いい番組をドシドシ開放しなさい!そうでなかったら許さんぞと怒り心頭ナリ。民放各社では予算の関係上なかなか作れない番組がこうして恵まれた環境で贅沢に作られていることに、反面では立腹してしまうのは私だけだろうか。

 朝早い会議の最中に、明るくなり始めた戸外をふと見ると、雪がコンコンと降り始めていた。雪が降る皇居の景色は格別に美しい。降り積もったら社員を動員し、駐車場の出入り口を中心に多くの場所を手勢で除雪をしなければならない。お宅の会社のサービスは行き届いているという創業以来の評判を決して落としてはならないからだ。今頃京都でも雪が降っているだろうか。私たちの文芸の先生は、奥様をお相手に雪見酒でもなされていることであろうか。先生の室内には越前水仙の花が香り高く咲いているのだろうか。我が妻は元気で、今日も大学院の研究室に出掛けたのだろうか。鴨川のユリカモメたちは皆元気だろうか。北白川の遊歩道にはうっすらと雪が積もってしまったのだろうか。こんな日にちょうど聴けるように、昨日妻にコブクロのCDを送った。彼らの清潔で前向きな歌を聴いて、この寒空の中でも元気でいて欲しいと願いを籠めて。今週末こそ必ず妻のもとへ行こうと思う。

 

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ジュリー・アンドリュースとライザ・ミネリ への2件のフィードバック

  1. 道草 より:

    懐かしい歌姫の名前が出て来ました。もう今からすれば、30年も40年も昔になるでしょうか。映画華やかなりし頃に観た数々の名作が忘れられません。ライザ・ミネリは「ニューヨーク・ニューヨーク」「キャバレー」ですか。更に遡って、ジュリー・アンドリュースは「サウンド・オブ~」以外に「メリー・ポピンズ」が愉しい映画でした。それに、ミュージカルではないのですが、「引き裂かれたカーテン」「暁の出撃」など、特に前者はヒッチコックのサスペンス溢れる作品でした。硯水亭Ⅱさんの本流好みからは稍々反れるようですが・・・。京都市内は、残念ながら昨夜から雨になりました。東京の長女からは自宅周辺で3センチほど積もったとの電話がありましたのに、今年の京滋地区はどうも雪に恵まれておりませぬ。それでも、北山の辺りは雪の下でしょう静まり返っていること。せめて今宵は、水仙の仄かな香を肴に雪望酒を愉しむことと致します。
     
    「すいせん」   新川和江
     
    すいせんを剪る音がする障子にさえぎられて花も 人も 見えないのだけれど鋏の音でいもうとがすいせんを剪っているのだとわかる池の水がひかっているのがわかる冬の陽射しのわずかな愛をあつめて咲いたちいさな顔がゆれている北側の小部屋の拭ききよめた机の上に一茎(くき)さして -すいせんとつぶやいているであろう口かず少なく恋の苦しみもたえて語らぬいもうとの心がわかる

  2. 文殊 より:

            道草先生
     
     こちらも今は冷たい雨に変わってしまって、或る意味ほっと致しております。そうですね、今夜は先生と、雪望酒のお伴をさせて戴きとう御座います。水仙の香りで、一献!ライザ・ミネリはNYで、それこそ「ニューヨーク・ニューヨーク」で本物の舞台を観ております。かれこれ15年前になりましょうか。「ニューヨーク!くじけないで頑張れば、何でも可能よ!だってニューヨークだもん」というセリフが大好きなんです。北の美の都で頑張るかの君へ、今直ぐにも直接お伝えしたい名セリフです。昨夜のライザもチャバレーからニューヨークを始め、ヒット曲のオンパレードでした。ジュリーの方は映画でしか観たことがなく、ずっとドキドキして素晴らしい舞台を観ておりました。素敵な方ですねぇ。先生ほど映画を観ておりませんが、きっと素敵な映画なのでしょう。
     
     ところで先生!一献とは、大勢の方が車座に座って、大きな杯を一回廻し飲むことを一献というのだそうです。今ではちょっといっぱいという程度の意味でしょうか。室町時代に漢文で具中暦に書かれたお公家さんの日記『看聞御紀』に何度もこの言葉が登場して参ります。面白いですね。時間は20時ぴったりになりましたら、先生のお宅の方角を見て、恭しく乾杯致しましょうほどに。水仙の香りが漂ってきそうな素晴らしい詩ですねぇ。新川さんて、かくのごとき繊細で素敵な詩をよく書けるものですねぇ。驚きます。こんな神経をもてたらどんなにいいでしょう。同時に有難う御座いました。お酒を飲みながら、先生の底辺にそこはかとなく存在するであろう無常観や諦念のお話でも、酔うて承りたく御願いしたいところです。有難う御座いました!
     

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