CD 5296 (コブクロ)

昭和初期のハギレ

 

 

                     CD 5296 (コブクロ)

 

 今日は久し振りに洋装の妻と歩いた。やっと何とかして穿けたスカート、最後の洋装と妻のいう。いつもは和服で通すことが多く、自分でさっさと着る。如何にも着慣れていて、その時間たるや我が妻ながら見事なものである。子供の頃から着慣れている所為か、素早くあっと言う間に着てしまう。妻は殆どモノを欲しがらない。和服も母親のお下がりが多く、ブランド物は特別に嫌いな方で、自分に似合うものなら、安手のものでも何でもいいらしい。結婚の時ダイヤなんか嫌だと突っ張り、自分に似合うからと言って黒真珠を選んでいる。そんな妻に今回は恐る恐るハギレを買って来た。昭和初期の頃のハギレと鹿の子の絞りハギレで、私のネクタイも同じ柄の布地を使うことにしていると説明をした。妻のハギレは半襟にするつもりだ。半襟は眼を剥くような飛んでもない組み合わせが格別にいい。和服本体の色や柄と全く違う色彩や柄が特別によく栄える。そこからすれば、多分どんな半襟でもそれなりにいいのか。真逆の色なら、どういう訳か着ている本人が凄くしまって見えるから面白いものである。今回の作戦は成功したようで、非常に歓んでくれている。二人で同じ柄の、方やネクタイで方や半襟だったら、どんな風に見えるだろうか、気恥ずかしさ半分で今から楽しみである。

 先日妻に送ったコブクロの新しいCD『5296』は、このところ毎朝会社の出掛けに必ず何曲か聞いてから出掛ける。元気が出るためだ。妻の評判も頗るいい。去年の暮れに、コブクロの『蕾(つぼみ)』が初めてレコード大賞に輝いた時、私は初めてレコ大を認めた。それまでは憤慨することの方が殆どで、そのぐらい彼らの受賞は嬉しかった。昨晩偶々22時からNHKのプレミアム10という番組で、コブクロを180日間も追い掛けたドキュメントが放映されていた。曲創りのユニークさや小渕君と黒田君との出逢いの経緯や絶妙なハーモニーの原点などがはっきりと見えたような気がして嬉しかった。13年前に他界された小渕君のお母さんに捧げる歌が『蕾』で、今回のツアーも「蕾」と題されていた。詩もそうだが、何よりも彼らは前向きであるから感心する。ツアーに必ず新曲(今回は7曲)を出すことを知っていたが、何故かが漸く分かった。路上ライブの時の気持ちを忘れずに、新曲を先ず観客の皆さんに聞いて貰って、観客の皆さんと一緒になって曲創りし、それからCD化してしあげるという。ユニークというより、そこまで行ったら極めて謙虚な創作スタイルというより他はない。従ってそのまま観客の皆さんには当然分かっているのだろうと思われた。今後とも是非頑張って戴きたいデュオである。

  『蕾』の歌詞の中で、「優しい明かりは あなたがくれた理由なき愛の灯(あかし)」や「信じた夢は咲く場所を選ばない」や「聞こえない頑張れを 握った両手に何度もくれた」などなど、決まってその場所に来るとぐぐっと胸に迫ってきてしまう。ハーモニーの美しさやその良さもそうだが、彼らの歌声はシンシビリティ(真実感)に満ち溢れているからだろう。そして今夜23時から、NHK BSで今回のコンサート・ツアーの録画が放映される。今も相変わらず只管本を読む妻だが、23時からの放映には読書を終えてくれるという。二人で観るのがどんなに楽しみだろうか。最後に小渕君がカバーに書いた『蕾』の創作意図を披瀝させて戴きたい!――蕾――地元宮崎を離れて12年。母が天国にいって12年。まだ右も左もわからない頃に、一度に訪れた、2つの出来事。悲しみも何もかもが通り過ぎ、ただただ不安だった。だけど強くなろうって思った。ある時から、背中に母を感じ始めたから。ずっと守ってくれた。ずっと頼ってきた。心で小さく想えば、近くに感じる事が出来る、とても大きな存在。12年分の感謝を、この曲で唄う事が出来た事。「蕾」という名のツアーをまわり、全国で母の話をさせてもらえた事。本当に本当に嬉しかった。母は、この歌が大好きみたいです。(小渕健太郎) 思えば私が小学生の頃だから、私も母を亡くしてから最早30年以上にもなる。遠くなる程、絶大に思い出される今日この頃である。 同時に淋しさにすっかり慣れてしまった父の横顔がいつも思い出されてならない。.

 

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CD 5296 (コブクロ) への10件のフィードバック

  1. (Kazane) より:

    硯水亭さん、気にかけていただいて、ありがとうございました。風邪をひくこともなく、元気にやっています。 今日はNHK-BSで、コブクロのライブが放映されていますね。『蕾』 心に響く楽曲ですよね。硯水亭さんの場合、ご自分の思いと重なる部分もあるのでしょうね。 >二人で同じ柄の、方やネクタイで方や半襟だったら、 素敵でしょうね。また道行く人に振り返られるのではないでしょうか(^^)楽しみですね! 

  2. gansan より:

    硯水亭さん 
    寒いですね!
     
    蕾   ←期間限定

  3. 道草 より:

    着物姿がお似合いの奥様ですが、スタイル抜群の香の君には洋服もまた一段と冴えることと想像しております。鹿の子地のお揃いのネクタイと半襟もまた佳し。京都の町東京の街、そのどちらをお二人で歩かれても、振り返る人のさぞ多いことでありましよう。今朝は我が家の周辺でも小雪が舞っていました。古里の京北町では、40センチの積雪との便りがありました。奥様のご実家辺りの雪は如何ばかり。硯水亭Ⅱさんご愛唱のコブクロの「蕾」もさりながら、もう一つの詩をお二人へ。
     
    「莟から莟へあるいてゆく人」   大手拓次 まだ こころをあかさないとほいむかうにある恋人のこゑをきいてゐると、ゆらゆらする うすあかいつぼみの花をひとつひとつ あやぶみながらあるいてゆくやうです。その花のひとの手にひらかれるのをおそれながら、かすかな ゆくすゑのにほひをおもひながら、やはらかにみがかれたしろい足でそのあたりをあるいてゆくのです。ゆふやみの花と花とのあひだにこなをまきちらす花蜂のやうにあなたのみづみづしいこゑにぬれまみれて、ねむり心地にあるいてゆくのです。

  4. 銀河ステーション より:

    お久しぶりです。
    コブクロはいいですね。僕も大好きなのですが、残念ながら、忙しさにかまけて『5296』はまだ購入しておりません。
    はやく手に入れて聞きたくなりました。たぶん、毎日かけることになると思います。
    NHKのプレミアム10は友人が録画していてくれたので、今夜あたり見る予定です。楽しみだな。
     
    『蕾』…といえば、小渕くんが夏川りみに提供した曲で『さようなら、ありがとう』という歌があります。
    これは『蕾』とは逆に、なくなっていくお母さんが息子に贈る歌なのですが…セットで聞くとすごく泣けます。
    アルバムに収録されているバージョンではなく、小淵君がアレンジに携わったシングルのほうがすごくいいですよ。
    『蕾』にまつわるエピソードを聞くと「なるほど…」という歌です。亡くなってしまっても、ずっと近くで守っているんですね…。
    一度聞いてみてください。
     
    あとは、最後になりましたが、先日の記事、とても恐縮です。ありがとうございました。
    明日は28日ですね。その日にあわせてHPのほうのデザインを全面的にリニューアルします(内容は同じですが)。
    よかったら、また遊びに来てくださいね。

  5. 文殊 より:

           風音さま
     
     僕はただ今京都から帰って来ました。明日の朝の会議のためですが、風音さんの元気なお声がないと、
    なんだか風音がしないんですもの。ちょっぴりと淋しいですよ。でもお元気でよかったよかった。
     
     夕べ聞きましたっていうか、観ましたよ!感動しました。彼らはいいですね。大好きです。大阪城ホールでしたね。
    蕾は何度聞いても泣けてきて、どうしようもなくなります。そうですね、僕の場合は特別にぐっと来るのでしょう。
     
     半襟もネクタイもどうなるか分かりませんが、多分2週間もしたら出来てくるでしょう。でも恥ずかしい!
    今日もおいで戴き、有難う御座いました。後ほどそちらへ!
     

  6. 文殊 より:

         Gansanさま
     
     いやぁ~~~~!有難う御座います。こちらの方にも「蕾」がありますから、期間限定が終わったら、
    こちらの方もお掛け致しましょう。龍野はどうですか、雪はまだなんですか。今日の京都は雪がちらちら!
    明日のことを考えて、早めにかえって参りました。寒かったです。途中の滋賀県では大雪で、びっくりしました。
    早めに帰って来てよかったです。どうぞお身体には御気をつけ下さいね!
     

  7. 文殊 より:

            道草先生
     
     いやぁ参りましたねぇ。今日雪がチラチラして、何処にも出掛けなかったです。妻の身体を考慮して、二人でずっと話しをして過ごしていました。楽しかったのですが、明日の朝の会議が早いものですから、夕刻早々に新幹線で帰って参りました。滋賀県あたりは大雪で、新幹線も遅れがちで、やっととこさ東京に着きました。京都では屋根を見ると、ところどころで雪が積もって見えましたが、やはり街中だからでしょうか。美山のような降雪ではありませんでしたね。先生の雪見酒はまだお預けでしょうか。チラチラする雪を眺めてのお酒もいいかも知れませんですね。久し振りに大手拓次の詩を読ませて戴きました。決して評価が高い方ではなかった彼が、私にはキラキラ光り輝いて見えるのはどうしてなのでしょうね。コブクロ以外の、しかも好きな詩人の詩をお送り戴きまして、何と御礼を申し上げたらいいのでしょう。有難う御座いました。
     
     お揃いの半襟とネクタイでも締めて、先生にお逢いしたくお電話を出来れば、嬉しいです。今日も有難う御座いました。
     

  8. 文殊 より:

           銀河ステーションさま
     
     夏川りみさんに楽曲を提供されていたって、全く知りませんでした。いい情報を有難う御座います。早速聞いてみたいですねぇ。
    夕べのコブクロは、今回のツアーでも異例でもありました同じ場所での連続6回公演のひとこまでした。大阪城公園ホールで、毎日一万人を集め、6日間で合計60万人を集客されたようですから、凄いですよね。さすが大阪・堺で、運命的なめぐり合いをしてコンビを組んだだけのことはありますね。大阪の観客も皆さんがツボを心得ており、ノリノリのコンサートでした。楽しかったですよ。新曲が7曲も入っていたようです。彼らの姿勢にはアタマが下がりますね。
     
     主人の命日まで知って戴いてて、恐縮です。きっときっと主人も大喜びすることでしょう。銀河さん、頑張れってね。先日の記事はたいしたことなくて、本当に御免なさいね。皆さんがおいでになっていらっしゃるので、想う存分のことが出来なかったかも知れません。どうかお許し下さいね!今日もおいで戴きました、有難う御座いました!
     

  9. gansan より:

    蕾が選抜高等学校野球大会 開会式の入場行進曲に選ばれたそうです。
    が、1月末で期間限定の蕾へのリンクを終了させていただきます。
    硯水亭さん、あとはよろしくお願いいたします。
     

  10. 文殊 より:

             Gansanさま
     
     ほんまに有難う御座いました。お陰様で普段ひっそりとしているこの部屋が
    春の明るさに満ちたようでした。赤ん坊も櫻山計画も皆蕾です。花を咲かせるのに
    これから先どのくらい掛かるでしょうか。頑張りましょう!!!

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