手術を前に

      

                   武相荘のトートバッグ柚子

 

 

                  手術を前に

 

 明朝9時から右膝の手術である。手術の前には結構やることがあり、戸惑いつつも対応しながら元気いっぱいである。自己血の採取も行った。体重・身長の計測は言うに及ばず、人工骨が合うかどうか、CTなどで何度も調べられた。手術時間は全部で約3時間と聞いているが、予測以外の事柄が出て来て、案外手間を取る場合があるのだろう。手術中も人工骨を削る場合だってあるらしい。今日の午後から妻と義母がやって来る。そして私の自宅に2晩ほど泊まりそうであり、普段から綺麗に整頓しておいてよかった。私は病院に来る前に実家によって、母のお仏壇に手を合わせて来た。ふと庭を見ると、柚子がたわわと実っていて、春の陽光に光り輝いていた。私は白洲邸で購入したトート・バッグに若干の下着とパソコンと色鉛筆とノートだけをしのばせ、気楽にふらりと病院にやって来たのだった。

 私は妻にも実家にも会社の皆さんにも余計な心配を掛けてしまって申し訳ないの一点張りである。入院は1週間程度らしいが、経過がよければ少しは早くなりそうである。でもリハビリだけは永く掛かりそうであり、こんなことになって初めて健康体の有難さがつくづくと染み入る。春さき、ただでさえどこかウキウキして来るというのに、ただただ辛抱しなければならないだろう。最低でも北海道・静内の櫻か根室にある千島櫻に間に合うのだろうか。心の中は既に花盛り。あの花この花と心が自在に動き回っていて、近頃夢にまで出て来る。でもどなたかがいいことを仰ってて下さった。櫻は今年だけではないと、ブログの有難さなのであろう。さぁ愈々気合を入れて頑張ろう!

 さて私のブログの中には下書きした二つほどの論文がある。文章が下手糞であるために、通常の長い文章でも幾日か要しているが、論文ともなれば10日以上,、下書きのままでやり過ごしていることが多い。特に今書いているのは、櫻を突き詰めて行けばどうしても農耕とぶつかってしまうので、『稲作文化』と題して書いているが、妻はこれを笑うだろうか。一度事前に是非読んで貰いたいものである。明日の手術中に退屈しのぎにでもなればと勝手に思っている。身重な妻に本当に心配を掛けたものである。これからしばらく足が下までつかないように踵まで固定してしまう理由で、右足はお風呂には入れない。臨時に貼ったこの湿布を取り去ってから入浴の時間である。痛んだ足をかばいながらせめて時間を掛けてゆっくりと入りたいのだが・・・・・・・。

 

             武相荘和の色鉛筆

 

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手術を前に への2件のフィードバック

  1. 道草 より:

    春陽の中の美事な柚の実。去りし日には、母上もさぞ愛でられたことでありましょう。仏前にて明日からのご報告をされ、母上の眼差しを感じればこそ、手術は無事に終わることでしょう。柚子と申しますと、京都の隠れ里水尾が柚の里。学生時代にこの里から愛宕山への裏路を登ったことがあります。その頃、毎朝の通学列車に保津峡駅から乗るひそとした麗人がありました。水尾の里から川向こうの吊り橋の畔まで軽自動車で送ってもらっているのを、車中からいつの間にか知りました。2年間足らずだったでしょうか。ほとんど毎日の朝の列車で同じ車両に乗り合わせながら、ただそれだけで時は過ぎ去り、そして、いつの間にかその人を見掛けなくなりました。柚子の写真で、ついつい遠い昔を思い出しました。母上に替わり今は香の君が傍にあられ、脚の傷も間も無くも完治されることでありましょう。心安らかに治療に専念して下さい。
    「柚の実」   吉田紘二郎
    柚の実のころころと一つ落ちぬ冬のあした日うららかおどりたる柚子の実なるかな笑ふにやあらむわれは旅人天城を越ゆる
    柚子の実のたわわになれり雪にやあらむ悲しきか柚子の実草山の木かげわれは旅人けふ伊豆を立つ

  2. 文殊 より:

                     道草先生
     
     手術の前日入院で何もすることがないのではと思っていたら、大間違いでした。麻酔の検査だとか、まぁ結構忙しいものですね。自宅の柚子は樹齢は父と同じですからとうに70は過ぎていますが、樹勢が凄いんですよ。三つほど持って来て、午後からの入浴に使いました。母のパワーを戴けるものと確信した次第です。
     
     水尾の里での甘く切ないお話ですねぇ。通学の楽しみにはそうしたことが多かったのでしょうか。私の場合は大学に行ってから初めての通学でしたから、心をときめかすことが少なかったように思います。逆にとっても羨ましくなります。たった2年の思い出でも大きく膨らんだ時空なのでしょう。今日午後遅く妻たちがやって来ましたが、ちょうど父と叔母が来ていて、今夜から実家に二人とも泊まってくれるようです。これですっかり安心致しました。きっと今頃は話の花が咲いている頃でしょう。父は私の嫁さんを非常に気に入っているらしく、お陰さまでと母に心の中で感謝しております。又今回は父が大好きな吉田紘二郎の詩歌を書いて下さって、どんなに嬉しいことでしょうか。父に進められ、小鳥の来る日というエッセイを読んだことがあります。早稲田で英文学の先生をしていらっしゃった方で、二子玉には紘二郎道なる散歩道が整備されていると聞いていますが、まだ訪れたことはありません。熱心なファンの一人である父は行ったかも知れません。父が目指す日本百名山の登頂を四月になったら再び始めるようです。こんなことをしててはいけませんね。つくづく反省をしています。今日も有難う御座いました!
     

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