都心の花吹雪 大胆予報

 

千鳥が淵・櫻散る

千鳥が淵 花筏

 

 

 

 

                       都心の花吹雪 大胆予報

 

 

 春先駈けし江戸彼岸の櫻咲き、一重の櫻が咲き続き、いずくからとなく八重櫻忍び寄りけるやふ咲き出しつなり。いまだ魁なりし時季、本日『清明』なりせば、早暁、清々し明るき天空広がりつるに、朝焼けの富士を背にしたる出社さやけく。八重の後、九重櫻咲きて、奈良八重櫻にて関西名木終わりを告げんぬ。物凄き低気圧の時候、仁和寺にて酷き暴風雨真正面から被りつつ観櫻しつるはいつ頃か記憶呆然たる所以如何に。地表から湧き出るが如き御室櫻、激しと花びらの舞い上がり、猛然たる花吹雪の感銘たるや深き、我が生涯にて忘れられぬ歓喜溢るる思ひ出なり。櫻蕾の膨らみし折ふし何かと気が急き、心ここにあらず。待ちに待ちたり開花、順次三分、四分、五分と進み行き、八分でほぼ満開ぞ。噎せ返る繚乱たる櫻の天空。気候によりひと晩にて一気呵成満開たることもありめり、いとをかし。そは人為及ばぬところなり。満開の日なる、ただ一日のみ何故か知らねど一輪も散らぬ日こそあれ。神仏のご加護かぞと思ひけりはべりぬ。不思議なりしかと問わるれば、いと不思議なりけれ。満開から滑るが如く葉櫻。葉櫻もよしなしことぞと思ひける。全山新緑の渦の唯中へ。新緑こそ木々によりて色彩みな違ひて、いとど落涙しはべりけるほどに美しき。これ流るるやふに見事なるあはれやふ、滅び逝きたる美しきに、対極せしむる新緑の輝ける生命ざむ交差、生と死のない交ぜけるに縹渺として日がな過ごさむとたわむるる。その日鋭利なる刃物が如き神経ぞとしおわんぬ。ついぞ一輪もなくなりはべりけるに、更に高山の極北。時に、櫻完全になくなりたるやと思いきや、目の前に櫻花びら一輪浮かべたるやふ、薄桃色なるロゼワイン・ゼリーに入りたるを、背の高き三角シャンパン・グラスにて作りおきなどして、冷やしたまひぬ風情出すを知りたまひける。櫻・残照、或はそがまことのかとおもひきや、いとおかしき。

 仁和寺・御室櫻満開なりし折、京北の地、常照皇寺内・九重櫻ともに満開なる習性をば我が学習したりけり。ついぞそは予想こそ外したることなしければなり。間違ひても常照皇寺に直接電話したる段、断じて憚れつる。雷神和尚の雷が突如として雨・霰となりて降り来たまひぬ。咲きたるか咲かざるか、来て観れば分かりぬと一喝さるれ、けんもほろほろほろりんりん!経験則、すなはち御室櫻と九重櫻なるはどこぞ繋がりし様子、いよよ嬉しきことの理か。相関関係なしや偶々かやといとど興趣ぞ尽きぬなり。櫻爛漫たるを満足せしむる次なるをかしきは、花吹雪。一週間遅るるは小石川植物園『太白』ぞ、満開になりせばいと不思議、花吹雪なる習性ありつるを知るや。今年再び『太白』今週末満開なりせば、染井吉野の花吹雪すさまじきこと言うはかりなし。努々見落とざるを務べし。

 

CIMG0296 の補正

 

 大胆予報恐縮至極にて御座候! 『太白』必ず満開になるを以って、今週末より息つぎ出来ぬほど猛烈なる花吹雪に出逢ふるぞとかし候はむ。無論風の吹き次第によりけりなり。川や池に落ちたる櫻の花びらが風情、花筏(はないかだ)となり、地表に落ちたる櫻の花びらが風情、花筵(はなむしろ)となりゆきぬ。天地水に落ちたる花群れ、やふやふいずくにか端に偏りて、いよよもののあはれなりとはべりぬる。一生涯ただ一度でもあひたるは命運あきらかによしとなれり、狂ひたる花吹雪に出逢ひたればいとど幸たるやといふべきや。生死の狂乱や如何に、今週末今週末とお念仏を唱へつつ静かに天運を待つやらん。

 栃木より以西、落合の醍醐櫻・根尾谷の淡墨櫻・大宇陀の又兵衛櫻を筆頭に、各地から櫻情報50箇所余、写真300点余集まれり。この怪我改めて悔しきことと極まれたり。何らかの仏罰とおぼしめせ!焦りは禁物と我と我が身に諭したる今日。「さまざまなこと思ひ出す桜かな」(ばせを) 

 

花筏 

 

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