おせん

   

   蒼井優蒼井優蒼井優

 

 

 

                                        おせん

 

 

 普段テレビの連ドラは殆ど観ない。でも気に入ったドラマだけ全部観る習性がついている。いつだったかNHK・朝の連ドラで「こころ」というのがあったが、その時の中越典子と伊藤蘭と岸恵子の和服のとっかえひっかえがメチャ素敵で、浅草のいなせな雰囲気も充分で、最後までビデオで取っておいて残らず全部観た。最近では倉本聡さんのフジテレビの連続テレビ映画で、大好きな寺尾聡主演だった「優しい時間」をたっぷりと観た。オトコの厳しい優しさというのだろうか、私と父の距離をある意味で彷彿とさせ考えさせてくれた。平原綾香の「明日」という歌も素敵だった。そして今私たち夫婦は蒼井優という素晴らしい女優が主演している「おせん」にぞっこんである。もともとのドラマは漫画「おせん」で大ヒットしたきくち正太原作らしいが、何といってもグルメが出て来て、その裏側が出ているから何とも楽しい。半田仙という壱升庵の若女将が面白おかしく奮闘する軽妙なドラマなのだが、大正ロマンを感じさせるおせんの着物とその着方・アンサンブル、まぁ何て素敵なんだろうか。惚れ惚れとして観ている。そしてグルメ場面がてんこ盛りで、どうあっても楽しくて仕方がない。手間隙掛けた昔ながらのグルメで、今夜も火曜日の夜、日本テレビ22;00から「おせん」が始まる。今夜は名物とろろ飯が出て来るから、今から楽しみだ。何と言ってもこの蒼井優という女優は既に大物女優になれる風格があり、その資格充分な逸材で、明るく天然でオキャンなおせんの役どころにぴったりである。蒼井優という女優は今後間違いなく大きく羽ばたいて行くことだろう。劇中おせんが発する「ワッチ(私)」という言い方が我が家のマイブームになっていて、二人で真似なんかしてたら実に楽しい。妻はワッチもあんな着方をしてみたいってな具合である。連休は今日で終わりだが、妻は明日、私と一緒に今夜の「おせん」を観てから京都に帰るという。

 時間と始終死に物狂いで格闘している妻である。化粧っ気もない。スラリと伸びた手足と背丈や小顔から、普通ならミスコンかなんかでもいい成績を取りそうなものだが、それには全く興味がなく、ひたすら勉強の日々である。日本史学専攻で特に書誌学が中心で、英語・フランス語・中国語なども流暢に話す。書誌学も語学と同じで基礎学だから、どんなに時間があっても足りないと言い勉強することに必死で、それが楽しくてしょうがないらしい。この何日間か私も妻の生活を試みてみようとパソコンときっぱり縁を切って源氏物語を読み耽った。もう少しで読了しそうであるが、光源氏の深い哀しみや女御たちの儚さを四季折々の中に痛切に感じて、改めて紫式部の力量に驚愕している。この原典を割合短期間で読めたのも妻が傍にいたからであろう。ネットをやらないとつい淋しくなる私になっているのが、何とも情けない。ネットも携帯電話も一切しない妻に「ひたすら」という言葉が一番似合っているようだ。でも少しずつ母親になる心の準備とこうした「おせん」のようなテレビ見物や好きな音楽など、息抜きが偶には必要なのであろう。そう言えば、妻と二人きりで入った最初の飲み屋は先斗町で、河原町三条近くにある薬研堀のおばんざい・「おせん」であった。出逢い茶屋とも言っていたかも知れない。

 

 <お断り;蒼井優さんの写真は蒼井さんの公式ホームページからお借り致しました>

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おせん への10件のフィードバック

  1. 良枝 より:

    かわいいなぁ、かわいいなぁ。
    奥様本当にかわいいですねぇ。
    しかもとんでもない才女でいらっしゃる。
    かっこいいなぁ。
    うらやましいなぁ 笑
     

  2. (Kazane) より:

    硯水亭さん、こんばんは。とても充実した連休を過ごされているようですね。『おせん』は観たことがないのですが、蒼井優さんは、私も素敵だなと思います。インタビューされている場面などでも、とてもしっかりした受け答えをされていて、好印象を受けます♪可愛らしさの中に凛としたところがありますよね。どこか硯水亭さんの奥様と重なるところがあるでしょうか(^^)おふたりでドラマの真似なんて、微笑ましいですね。またまた幸せな空気を感じさせていただきました。

  3. 文殊 より:

                 りんこさま
     
     有難う御座います。いえね、ワッチも可愛いと思うんでやんすが、
    京都の女性は凄く合理的なんですよ。着物が大好きで、大学に行くにも
    着物を着て行きますが、曾祖母の着物なんか平気で着て行くし、何も
    贅沢する着道楽ではありません。おせんちゃんのように、ちょいとどこかに
    ワンポイントを置いたり、全部のコーディネイトで楽しんだりで、蒼井優さんの
    役どころにぴったしなんです。そんな意味からいうと着物って経済的な部分が
    あるのかも知れませんね。もうドクター・コースの後半ですから、何でも自分で
    やらないといけません。指導教授の世界にはないのです。ですから必死です。
    ワッチはそれを外から支えるだけです。りんこちゃんもお着物を試してみて下さい。
    きっと素敵な人になるでしょう。ワッチはそう信じています!
     

  4. 文殊 より:

            風音さま
     
     さっき終わったばかりで、妻はスヤスヤ眠っています。
    今夜も満足したようです。京女は驚くほど合理的です。
    一つも無駄がありません。永年の伝統がそうさせるのでしょうね。
    ワッチが何か新しい高価なオベベを買ってあげようとしても
    まったく興味を示しません。伝来の着物をアレンジして、今風に
    着るのが楽しみみたいで、そういう意味から言ったら、この物語と
    そっくりかも知れませんね。但し蒼井湯さんは身長160センチですが
    ワッチの彼女は身長177センチあります。それでいて体重は60キロ
    ないんです。細身ですらりとしてますが、自分で美人だとたった一度も
    思ったことがないらしく、実にサラリとしています。
     
     蒼井優さんは間違いなく大女優の道を歩いていますね。益々好きに
    なりました。ワッチの妻と似てるところは髪の毛が長いところであんしょうね。
    ワッチが息してる間、ずっと可愛がっていければいいなぁと思ってます。
    風音さんも素敵なご旅行をされたようで、羨ましいです。ワッチはどこへも
    行けません。そんな時彼女がいるとちょうどいいかなぁ。風音さんのハッピーを
    分けてもらっています。いつも有難う御座います!
     

  5. 道草 より:

    私はテレビドラマは滅多に観ませんので蒼井優はよく知りませんが、最近現われた女優では出色の演技力があるとか。いわゆる「しなやかな」女優なのでしょう。私は田中裕子を思い出しました。特に、「天城越え」に出演した田中裕子と蒼井優がオーバーラップして写ります。女優(女性)に厳しい眼をお持ちの硯水亭さんご推薦ですから、今後はドラマはともかく彼女の映画に注目することにします。それにしても、この連休中に「源氏物語」を読破されたとは凄いではないですか。怪我で出歩けなかったこともあるのでしょうが、文字通り怪我の巧妙と申しますか、それに奥様効果が加わって過去連休の最高の成果を挙げられたのでは、とご推測申し上げます。ミスコンなど歯牙にも掛けず勉強に没頭される奥様も素敵ですが、その奥様の薫陶(+叱咤激励・・・叱咤はないでしょうが)により、類い希なる集中力を発揮された硯水亭さんには完全に脱帽です。私などそんな集中有力は何処へやら、怠惰な日々を恥じております。京女は合理的とのご意見ですが、こんな逸話があります。ある京都の老舗の料理屋の常連が「勘定が払えなくなったよ」と電話すると、女将は「ほんなら毎晩、来ておくれやす」。何とも味のある返答で、合理性と非合理性の狭間を行き来する洗練された感覚に溢れているではないですか。また京都には、「お粥隠しの長暖簾」なる言葉があります。家紋の付いた立派な暖簾を掛けた家でも、その奥ではお粥をすすっている、との陰口ですが、これぞ、不要なものは徹底的に始末し、必要なものには贅を尽した京都の伝統でしょう。風通しの良い通り庭の台所では、決して食べ物を腐らすことはなかった。その様な目に付かない心掛けにこそ、京都の文化が生まれたと申せます。ですから、「京の着倒れ」などと言われてはいますが、真の京女は着倒れたことなどは決して無いと思います。奥様がお祖母さんの着物を喜んで着はりますのも、品質もさりながら、柄や風合いなどが今に生きていて、奥様に似合うからです。家内(奥様にはとても及びませんが)も、祖母の着物は元より、30年も40年も前に買った洋服やセーターを大切にしていて、今でも時々出して着ています。何にしましても、硯水亭家は「東男に京女」の見本ではないでしょうか。我が家は「京男に京女」ですからさっぱりですけど。
     
    「怖い」   根来真知子
     
    怖いもんってそら嫁はんにきまってますがななにがやさしいですかなにがしとやかな京おんなですか芯はきついですわこないだもな・・・・・・・<Nさんの眼がここでマジになった>
    ついこのあいだも捨てたつもりの電話番号のメモ見つけられましたんやへぇ ちょっとかわいらしい子ぉどしたんや嫁はん そのメモをつきつけてひと言「家(うち)にあるもんは買わんかてよろしい」
    それだけで終わりますかいな翌月 えらい金額の請求書がきましたわへぇ わしあてに恐る恐る聞いたらなんたらちゅう名ぁのハンドバッグらしいですわ
    そんなん家(うち)にたんとあるのに・・・・・・

  6. 文殊 より:

          道草先生
     
     このドラマはたいしたことはないドラマなのですが、だからこそ蒼井優の演技力にかかっているわけで、先生ご推察の通り、まじにしなやかな女優です。こんな若手でこれほどまでの演技力を観たことがありませぬ。先ず第一に花がありますね。それと映画「フラガール」でも発揮されたように、爆発的な演技力の魅力があります。そんじょそこらの女優ではないと思っています。是非チャンスがありましたら、「おせん」、或いは蒼井優なる女優を御覧下さりませ。もともと漫画の世界らしい思わるこころがありますが、でもちゃんと筋が通っていて、びしっと決まっているのです。尤もあまり演出には期待しておりませんが、でもいいですよ、充分に楽しめます!
     
     京の女は合理的だと申し上げましたが、実際に彼女の実家に行った時から感じています。意外と全員が質素で驚いたのですが、先生のお察しの通りで、中に入れば貧乏そのものかも知れませんね。ちゃんと下々の方々と同じ食事をしていますし、どこで豪華さが発揮されるのだろうと未だに見えて参りません。贅沢はそんな簡単にするものではないのでしょう。多分私が感じるところでは皆さんが集まるお祭りの場で、きっと祇園さんが一番の贅沢の場なのでしょうか。分かりませんが、是非彼女のお宅の贅沢を見たいとおもっているのです。
     
     懸命に源氏を読んだのですけれど、妻から言わせたら、紫式部と同じ筆致のスピードで読むべきではないかと。勿体無くて早すぎると。これにはいたく反省させられましたが、なるほどという部分の思いもあったでしょうか。ようやく源氏が亡くなったところまで読みましたが、凄い小説ですね。やはり原典で読んだ嬉しさがありました。古来の方々の息遣いまでがはっきり聞こえて来るようで、怖いぐらいに当時のかたがたの思いが伝わって参りました。本当にいい経験を致しました。妻のお陰です。
     
     妻はやはり京女です。合理的で質素で、先生のおっしゃる、「お粥隠しの長暖簾」をしみじみと実感しております。でも全く嫌味ではなく、私にとってはとても新鮮な思いが致しました。さらに京の和服には存外大正ロマンの和服が少ないようで、あれは主に関東で流行った証なのでしょうか。やはり京には伝統の二文字しかなかったのでしょう。色々な興味の中に今もありますが、四条綴と四条大宮の中間のド真ん中で生まれ育った妻がいとおしいです。殆どの人に左右されることがなく、マイペースで自分の仕事をひたすらこなしています。
     
     今日はゲンジ物語ではなく、ゲンジツ物語でして、まだ自宅には帰れませんが、もう少し仕事で頑張ってから帰るつもりです。妻と過ごした日々は夢のようであります。根来さんの詩は真摯に受け取っています。有難う御座いました!
     

  7. みつえ より:

    この連休に源氏物語のひたりきり 益々 硯水亭さまは 豊かな世界の住人になられたご様子ですね。
    テレビを全く見ない暮らしですので おせん は存じませんが 「フラガール」はすばらしい映画でしたね。蒼井優の躍動的な美しさのある演技は 魅力的でした。現代女優さんなど余り存じませんが 蒼井優は光り輝いていますね。折に触れての奥様とのお話 楽しく拝見しています。素敵!

  8. ただ今カフェで読書中 より:

    硯水亭さま
     
    おはようございます。
    「ひたすら」とはいい言葉ですね。そしてその言葉が似合う奥様、その言葉を思いつかれた碩水亭樣、どちらもすてきです。
    田辺聖子さんは、
    ☆男女の仲は化繊の紐、いかにもほどけやすいが、それを締める要諦は、
    「共にメシくうこと」
    「いつもどっか、さわってること」☆
    と書いていらっしゃいました。この通り、いつもしなやかにつながっていらっしゃるご様子を嬉しく、微笑ましく、拝読させていただいています。

  9. 文殊 より:

           野の花さま
     
     永い間おられませんでしたから、凄く心配をしておりました。きっと野の花さまのことですから、
    大いにご活躍のことだったのでしょう。ヨチヨチ歩きのままごとのような私たちの生活はまだまだです。
    でも私は妻のやる気を200%伸ばしてあげたいと念願しています。おさんどんや掃除・洗濯など、
    やれる人がやればいいことですから。脚の怪我のせいで、力が掛かることはまだ出来ないのですが、
    通常の生活では、そうそう力仕事は必要ありませんので、精一杯妻がしたいようにさせたいんです。
     
     蒼井優さんの「フラガール」でもそうでしたね。若い女優さんの中ではピカ一だと信じます。
    他に宮崎あおいさんとか長沢まさみさんとかいるのですが、永い将来を考えたらダントツではないか、
    そんな風に評価しています。テレビのドラマは何かピンポイントがあればいい方ではないでしょうか。
    最高の和服の場面が多いんですよ。機会が御座いましたら、是非一度!又お邪魔させて戴きますね!
    今日も有難う御座いました!
     

  10. 文殊 より:

          Hayakawaさま
     
     そんなに誉めて戴くと、穴の中に入っちゃいますよ!
    貴女さまのブログではいつも元気づけて戴いて、どんなに感謝していることでしょう。
    私たち夫婦は実に稀な出逢いでした。京都のオフィスのアルバイト募集で入って来た人です。
    同じ若い人には全く興味を示すことがなく、私のような年齢差のあるものとご縁があったなんて、
    有難いことでした。妻とはまだ同居してないのですが、こうして偶に一緒にいると、
    同じ部屋の中にいて、バラバラなことをしていても、いつも同じことをしているようで、
    嬉しくなるんです。もっとも今回の源氏物語の読破では、家内の説明してくれる相関関係でしょうか。
    教えて戴きながらでしたが、時々こんがらがってしまうことをすっかり整理してくれて、大いに助かりました。
    普段から古文書に慣れ親しんでいるためでしょう。有難いことです。たった先ほど帰って来たのですが、
    部屋に彼女がいないとやはりポッカリ穴が開いたようで、とても淋しいです。早くそんな状況をクリアしたい
    ですね。最低でも第一子誕生までは京都まで出掛けられるよう、リハビリを頑張りたいものです。田辺聖子さんの
    おっしゃることは間違いなく、その通りでしょうね。今のところいつもはそんなに触れませんが(苦笑)!
    今日もお越し戴きまして、心から感謝申し上げます。

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