輝きの季節・薔薇

 

薔薇

 

 

                                        輝きの季節・薔薇

 

                       <薔薇特集第一弾>

 

 

  土曜日の夕刻、京都から妻が帰って来た。勉強に忙しい日々を送っているのに、何で又と思ったが、妻は私のリハビリを励ましにやって来たのだ。皆さまからのお励ましもあってお陰さまで、両脇の松葉杖から右腕片手のステッキ状の杖に変わった。右足に重心を掛ける日もそう遠くないだろう。二人だけの静かな夜、濃密な時間が流れる。お腹の子供の成育も良さそうで、ショパンの音楽をかけ、シャトゥー・ラトゥール83年モノを時間かけてゆっくりと空ける。朝目が覚めると傍らに妻が眠っている。この嬉しさと歓び。普段は少々淋しく離れていても、妻は妻でやりたいことをやればいいのだ。「一生は短いものですもの、やりたくないことに時間を費やすなんて、もったいないわ」とターシャ・テューダーの言葉を思い出しながら、しみじみと妻の顔を観ている。それからビッコをひきながら厨房に行き、今朝は茶粥。茶色いお粥に梅肉を混ぜ、新生姜の浅漬けとスクランブル・エッグ。極質素な朝食だ。御飯が出来てから妻を起こす。ムジャムジャな朝の妻の顔が大好きだ。軽く洗顔を終えてテーブルに着くと、合掌してから妻は箸に手を出す。

      クレマチス  クレマチス  クレマチス

 当家の屋上花壇にはクレマチスが花盛りである。今日から明日の朝まで、本を読まないつもりで来たからと妻の言い。何処か静かに薔薇の花が観たいと言うから、何処がいいのかなぁと考えていたら、亡き主人のお祖父さまとご昵懇であったお爺さんのことを思い出し、早速電話申し上げたら、今盛んに咲いているからいらっしゃいと。タクシーで都心のど真ん中へ。櫻灯路で主人が書いた記事では102歳の青年のお宅のことである。ところがご老体はおいででなかったから、どちらかに行かれたのですかと伺った。何と今年の1月2日に亡くなられていた。享年は御年101歳で大往生だったと言う。するとあの時102歳と主人から伺っていましたが、あの薔薇をお届けされた御年はお幾つだったのですかと聞いてみた。すると98歳の時だったかもと。多分櫻さんのお祖父さまの年齢からの類推ではなかったのでしょうかと言う按配であり、「サミエル・ウルマンの詩」と題された記事は訂正しなければならないのだろうか。「日本時間で1月2日は、アメリカでは元旦であり、カリフォルニア・パサデイナで薔薇祭りのローズ・パレードの日だから、お爺さんは歓んで旅だったはずです」と柔和なお顔で、ご子息さま(多分道草先生とご同年輩か)が話されていらっしゃった。私の妻を紹介し、妻とともにお仏壇にお焼香と読経を申し上げて、お庭へ。どうぞごゆっくりと言われて、恐縮しながら薔薇園の中へ。約300坪に110種の薔薇が1000本もあると言う。

      薔薇  薔薇  薔薇

       薔薇  蔓薔薇  薔薇

       薔薇  薔薇  薔薇

       薔薇  薔薇  薔薇

       薔薇  薔薇  薔薇

       蔓薔薇  薔薇  薔薇

       薔薇  薔薇  薔薇

       薔薇  薔薇  薔薇

       薔薇  薔薇  薔薇

 妻と二人で手を繋いでゆっくり鑑賞していると、奥様が冷たくやや甘さのあるローズ・ウォーターを持って来て下さった。爽やかな味で、そこらじゅうにある薔薇の香りとともに満喫した。再びターシャの言葉で「人には、自然との触れあいが必要です。わたし達はみな宇宙の一部なの。宇宙を傷めることは、自分の体を傷つけているのと同じことよ」(ターシャの著『思うとおりに歩めばいいのよ』から)があったのを思い出している。こんな都会のど真ん中で、この家のお爺様は普段から何を考えられておいでだったのだろうと思う。都会の真ん中で、これも自然のうちではないか。

薔薇

  薔薇は2000年の歴史がある。原種は8種で、ペルシャ産の原種は甘い香りのダマスク・ローズと麝香の香り強いロサ・モスカーダ、黄色い薔薇の原点になったロサ・フェティダ、それらは早いうちにヨーロッパ全土に広まっていた。そこに大航海時代に中国原産の四季咲きのコウシンバラと紅茶の香り漂うロサ・ギガンティアがもたらされた。更に日本から日本独自の薔薇として一本の木から何本も咲く性質のあるノイバラや日本の海岸沿いに咲く長くて白い蔓薔薇のテリハノイバラと寒さに強い浜茄子の三種。合計8種類の原種から、交配に交配を重ねて、今では2万種類もあると言う。道理で名前はなかなか憶えられない。

  フランス・シャマニーの育種家ジャンバティスト・ギヨーが今から140年前、オールド・ローズと幾つかの薔薇の交配によって作られたハイブリット・パーペチャル・ローズを、蜂によって忍耐強く自然交配させ、やっと作った薔薇が四季咲きで寒さにも強い淡いピンクの薔薇であった。フランスじゅう話題となって、それは名誉にもラ・フランスと名付けられ、正確にはラ・フランス登場以前の薔薇をオールド・ローズと言い、それ以降はモダン・ローズと称するようになった。更にデイヴィット・オースティンがオールド・ローズの雌しべとモダン・ローズの花粉を人工的に交配させて作ったのがイングリッシュ・ローズと呼ばれる群があって、そして今日のように豊富な種類の薔薇に至ったのである。

 そんな薔薇のちょっとした歴史を話しながら、時の経つのを忘れていた二人だったが、何故ここにこれほどまでの薔薇があるかと言うと、日本人育種家の先駆者・鈴木省三がいたからだ。この家のお爺様は鈴木省三と懇意で、彼から色々と教えて貰って個人所有としては稀有な収集家になったのである。鈴木は昭和13年から、自ら所有する「とどろきばら園」で薔薇を作り続けた方で、戦中薔薇園を麦畑にすると偽り、そのまま薔薇の研究をし続けた熱心な御仁である。戦後京成電鉄に請われ、京成薔薇園の園長として、日本人による薔薇開発の先駆者的役割りを果たすことになった。「聖火」と「光彩」と和名をつけた薔薇が国際コンクールで2度もグランプリを獲得して、ミスター・ローズとまで言われた。又彼は生涯、新種の薔薇に和名をつけることに拘り、日本特有の気候・風土に根付いた薔薇の開発が何よりも課題であったのだった。

 分岐点であるラ・フランス開発の大きなパワーになった日本の浜茄子は寒さに強い固有の品種であって、このお宅にも浜茄子の花が輝く五月の陽光の中に、今を盛りに咲いていた。総じて香りがいいオールド・ローズはターシャも大好きで、現在イングリッシュ・ローズ全盛の時代であっても尚高い人気を誇っている。第二次世界大戦で、教会(聖マリア大聖堂=812年築)の脇に咲く樹齢1000年のオールド・ローズのロサ・カニナの薔薇は空爆によって一旦は全滅したが、戦後間もなく根元から新しい芽を出し、ヒルデルハイムは薔薇の町として特別に有名であり、ターシャの庭にも咲いていたような気がする。私は私専属のプリマドンナであるオールド・ローズ、それは妻に他ならない。控えめで質素で合理的で楚々とした美しいオールド・ローズであり、既に大きくなったお腹を隠すようにマタニティが最近よく似合っているが、学生から冷やかされないかいと聴いたら爆笑され、彼らは彼らで、ワッチはワッチとのこと。学生諸君はあなたのような大人ではないしと。信じていいのだろうか。そうして静かに園内を何度も歩き(リハビリ状態で辛かったが)、香りを大いに楽しませて戴き、豪華な薔薇園のお宅を辞し、一日中手を繋ぎ合い二人で静かな夜を過ごした。妻は今朝品川駅から新幹線にて元気よく帰って行った。分娩まで後二ヶ月を切ったというのに元気いっぱいで、先ほど自宅に戻ると、部屋中いっぱいに彼女の香りが残っていた。

浜茄子

 (相変わらず下手くそなバカチョン・カメラでピントも合っていませんが、よろしかったらダウンロードしてどうぞお持ち帰り下さりませ)

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輝きの季節・薔薇 への10件のフィードバック

  1. 良枝 より:

    こんばんわ。りんこです。
    親知らずを抜きました 苦笑
    私も手をつなぐのが大好きです。
    とにかくくっついているのが大好きな
    甘え派です 笑
    いつか私も奥様のように大きなおなかに
    マタニティをそわせて
    ほほえむのかなぁ。
    バラに囲まれながら
    ローズウォーター飲んでみたいなぁ。
    陽だまりのなかで笑いたいなぁ。o○

  2. 文殊 より:

           りんこさま
     
     今晩和!アレレ、親知らずを抜かれたんですか。
    痛かったでしょうね。歯医者は大嫌いです。あの音がね、聴いただけでぞっとします。
    親知らずを抜いても、親思いのりんこさんでしょう。きっとそう・・・・・。
     
     愛してる実感はやっぱり肌と肌がくっつき合える時かなぁ。
    甘えん坊さんは大歓迎です。甘えられるととても嬉しいんですよ。
    何でもヨシヨシしちゃうかも。特に年齢が離れていますから、特別でしょうか。
    でも妻は妻で、自分のやりたい道をヒタヒタと歩いています。普段は勉強ばっかりです。
     
     最初はマタニティを着ないで、和服で通すと言っていたのですが、
    いざとなったら楽らしいんです。腹帯をしているから、特にそうなんでしょうね。
    りんこさんもいつかきっとそうなります。寧ろ私たち以上にね。大丈夫!
     
     昨日は特別に暑かったですね。但し日陰に入ると涼しげで、ヒンヤリしました。
    でもあのひんやりしたローズ・ウォーターは格別でしたね。美味しかったです。
    りんこさんにも分けてあげましょう、但しイマジュネーションの世界でですが、
    御免なさいね。妻と同年齢のりんこさんにも、きっとそんな日が来ることを願っています。
    今夜もどうも有難う御座いました。ペコリ!
     

  3. 道草 より:

    夜半の雨が上り眩しい陽光が差しています。清々しい初夏の朝です。玫瑰(浜茄子)が薔薇の原種なのですか。我が家の鉢植で薄いピンクの玫瑰が咲き始めました。玫瑰は海辺の花と聞いていましたのに、こんな狭い鉢の中で健気に咲いてくれて申し訳ないばかり。こぼれる程にも蕾をつけています。都心にある美事な薔薇園。櫻師が元ご主人を102歳と思われたのなら、それで宜しいではないですか。ウルマンの詩の如く100歳近くでなお青春にあるなら、年齢などは問題外。「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花サク。ナニゴトノ不思議ナケレド/薔薇ノ花。ナニゴトノ不思議ナケレド。照リ極マレバ木ヨリコボルル。光リコボルル。」(北原白秋)。私の父も生きていれば今年で101歳。56歳で亡くなりましたから、未だに青春を彷徨していることでしょう。薔薇園のご主人然り。櫻師なお然り。青春の心を持ち続けていればこそ、残された人の心から離れることはありません。私などまたまだ若輩(!)、と襟を糺すばかりです。玫瑰の花の傍の鉢で薄紫の姫薔薇が咲いています。我が家の薔薇はかくの如くささやかではありますが、折からの五月晴れの下で薔薇の花から光は零れるばかり。硯水亭さんもひと時とは申せ奥様との慈愛の時間を過ごされ、膝の傷も快方に向かえば心なお癒される週末ではあったことでしょう。また暫らく離れるとはいえ香の君とおなかの赤ちゃんは常に傍にあって、お互いの生命を慈しみ合っておられることと思います。リハビリの効果大なることを祈念しつつ。
     
    「女人ぼさつ」<三>   岡本かの子
     薔薇見れば薔薇のゑまひ牡丹に逢はゞ牡丹の威(ゐ)あやめの色のやさしきに優しく女人(にょにん)われこそ観世音ぼさつ。
    柳絮直(りうじょなほ)ければ即ち直く松厳(いつ)くしければわれも厳くし杉いさぎよきに、はた、いさぎよく女人われこそ観世音ぼさつ。
    そよ風にそよとし吹かれ時に、はた、こゝろ浮雲足裏(あなうら)の土踏むちから女人われこそ観世音ぼさつ。
    人のかなしみ時には担ひよろこびを人に送りてみづからをむなしくはする女人われこそ観世音ぼさつ。
    ぼさつ、ぼさつ、観世音千変万化円融無碍(ゑんゆうむげ)もて世を救ふ

  4. ただ今カフェで読書中 より:

    硯水亭様
     
    おはようございます。本当にそうですね、偶然にピンクの薔薇がリンクしていました。100歳を超えての大往生もすばらしいですが、都心にこのように美しい薔薇園があることもまた。このページにも薔薇の香りが馥郁と漂っているような気がします。たくさんの薔薇のお話もありがとうございました!
    お粥を用意されたのですね。田辺聖子さんはお粥について、「おかゆ、というのは気長くとろとろたくので、やさしい気持ちでないとつくれないものですが、これをたくのは、女は心が和んでいるときのようです。これもやはり夢の一種なんでしょうか。自分一人のためにはおかゆなんでなかなかつくれませんものね」とエッセイに書いていらっしゃいました。碩水亭さまも心が和んでいらっしゃったのでしょう。
    リハビリも順調にすすんでいらっしゃるようで何よりです。
     
    ありがとうございました!

  5. (Kazane) より:

    硯水亭さん、こんばんは。奥様が帰られたら、今度は嵐が来てしまいましたね~(^^)今朝の出勤は大変でした。 薔薇園、都心の真ん中とは思えない、素敵な場所ですね。これだけの薔薇を目にするだけでも十分心ふわりとしそうですが、隣に奥様がいられたのですから、幸せ倍増ですよね♪ 「一生は短いものですもの、やりたくないことに時間を費やすなんて、もったいないわ」というターシャさんの言葉。 本当にそうですよね。胸にしみます。ここのところ、また慌ただしい日々に戻ってしまったのですが、こちらの写真と文章で優しい気持ちになれました♪

  6. 文殊 より:

          道草先生
     
     週末が終わって、急に忙しくなり、昨日は散々でした。妻が去った後の淋しさを紛らわすにはちょうどよかったと思っていますが、それにしても忙しかったです。遅くなりまして済みません!浜茄子は海辺に咲く花で、山形の酒田あたりから北海道にかけて、海辺に盛んに咲く時季でありますが、海辺にある浜茄子は背がとても低く、地を這うようにして咲いています。不思議に内陸に持って来て植えるとそこそこの背丈になるようです。道草邸の浜茄子も1メートルぐらい御座いますのでしょう。
     
     厚木市に自動車で保冷車などのアルミ製のボディーを作る会社があります。日本フルハーフ株と言いますが、五月には一年でたった一回だけ一般公開されます。その日の周辺や遠くから、毎年約2万人の方々が来るのですが、そこのお目当ては約300種類の薔薇が見事に咲き誇るからです。株数は800ほどです。そこは工場内なのですけれど、社員だけで育てていらっしゃいます。何も特別な接待はないのですが、工場の方々の気持ちが嬉しいですね。社員も観に行く方も毎年を楽しみにしているようです。五月の第三日曜日だったでしょう。
     
     又イギリスは国花が薔薇であり、ウィンストン・チャーチルとクレメンタインご夫妻のように薔薇を愛する方がとても多いです。そこでイギリスではイエローブックと言うのがあるのですが、イエローブック(NGS)に掲載されるご家庭は大変に名誉なことで、現在3500件ほどのご家庭が登録されています。それは何かと申し上げれば、薔薇を含めた自宅庭園を一般に公開しなければならない規定になっております。そこのお宅には日中どなたがお伺いしても、お庭を見せて戴けるようになっています。選考基準が面白いんですよ!お客様が45分間飽きない庭であることが条件なんです。可笑しいですね。そうやって一般公開されるのが本当はいいのでしょうが、日本ではまだまだそこまで行っていないのでしょう。無論公共的なモラル方面で成熟していないのでしょうね。ここのお宅でも聊か残念がっておいででしたが、それにしてもご父君の遺産相続で、あのお宅を処分することがなかったから、実にほっとしていますが、本来何もしていなかったら、相続税で大変だったことでしょうね。
     
     先生は失礼になるかも知れませんが、まだまだご老体になる方ではありませぬ。文章は枯れていらっしゃいますが、熱い人だと常日頃から感じています。ターシャさんのように90歳過ぎてから「今が一番いい時よ」と言えるようです。90歳になるまでは、誰しもが洟垂れ小僧でありたいものです。お父上さまは若くして亡くなられたのですねぇ。私の母と同じで、その時から年齢が老けないわけですから、或る意味で幸せなことでしょうか。そうして亡き護符君はどこかで先生をきっとお励まされておいでのことでしょう。
     
     それにしても岡本かの子の詩は凄いですね。感動致しました。小説の「老妓抄」は大好きです。劇団民藝で「かのこかんのん」と言うお芝居がありました。懐かしく思い出しております。歌集や詩歌なども読んでみたい作家です。本日も本当に有難う御座いました!
     

  7. 文殊 より:

          Hayakawaさま
     
     本当に偶然でしたね。嬉しかったです。薔薇と文学で決定的に凄い作家はウィリアム・シェイクスピアでしょうね。自分でも栽培していたのですが、薔薇の性質をよく研究していて、驚くばかりです。全部で37作ある彼のお芝居には、すべての作品に薔薇が登場してくるのですから、凄いですね。しかも薔薇の性質に合わせて、その薔薇を登場させています。エグランタインという薔薇はひと夜薔薇なのですが、劇中にそれを登場させ、人生の儚さを暗示すると言ったぐあいです。オセローでは妻惨殺の場面で、オsローをして「薔薇を手折れば、生き返らざるすべがない」とのセリフを言わしめていますし、ロメオとジュリエットでは、かの有名な逢引の場面でロメオをして、薔薇の美しさと厳しさを詩的に表現されています。アントニーとクレオパトラでは、クレオパトラのアントニーに対して「彼は今を咲き誇る薔薇よ」と言った具合でしたね。又真夏の夜の夢では、効果をあげるために様々な性質で色彩の薔薇を登場させています。彼の薔薇好きには圧倒されてしまいますね。これでは薔薇を愛したウィンストン・チャーチルとクレメンタインご夫妻もさぞや適わないと思ったかどうか知りませんが。
     
     当家ではお粥を食べる習慣がついています。お米1に対しお水が10ですから、かなり重い方ですが、いつも土鍋で炊きます。最初が肝心で、土鍋にお米がくっつかないように、最初は丹念にかきまぜながら見ていなければなりません。しかも完成までたっぷり1時間掛かりますから、へたしたら電気釜より掛かっているのでしょうか。田辺聖子さんのおっしゃる通り、こうして戴くんだという覚悟と強い気持ちがないと作れないように思われます。若狭にして餡を作るのもよし、茶粥もよし、胡麻油を少々落として中華風にしてもいいし、朝はやっぱりお粥に限りますね。多少たくさん戴いてもカロリー的におは何も申し分はないでしょうね。但しコンビニで売っているような即席のお粥は断じて許せません。食べる人の顔を思い出しながら、土鍋の傍を離れないでいる時の楽しさがあるんですものね。
     
     お陰さまでリハビリは順調です。筋肉トレが一番きついですが、あんな短期間で筋肉は直ぐ駄目になってしまうんですね。自分でも驚いております。今日も有難う御座いました。

  8. 文殊 より:

          風音さま
     
     おいで戴き、心から感謝申し上げます。うふふ、確かに妻が帰ったら突然嵐になってしまって、あの穏やかな陽だまりはどうしちゃったんでしょうねぇ。今回も失礼にあたるからと思い、一眼レフを持たないで、ピントを合わせる機能がないバカチョン・カメラを使用して撮りました。風音さんには絶対に適いませんね。そのうち近づけるように努力します。
     
     薔薇の話は、僕にさせれば大変です。ずっとしちゃうことになるからです。でもちょっとでもしちゃいますね。ローズの語源はギリシャ語の「ロード(紅)」から来ていますが、日本の薔薇はノイバラから来ていることになっています。日本には古くからありました。万葉集にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」という歌があるぐらいです。又常陸風土記の茨城郡条には、「穴に住み人をおびやかす土賊の佐伯を滅ぼすために、イバラを穴に仕掛け、追い込んでイバラに身をかけさせた」とあります。この故事にちなむ茨城(うばらき)という地名があり、県名の由来にもなっています。世界八大原種のうちで、日本には三つの原種もあるのですから、凄いことですよね。
     
     クレオパトラは薔薇のお風呂に入るのが日課でしたが、薔薇はヒーリングには欠かせない存在ですね。ローズ・オイルはお肌に弾力性を持たせますし血行をよくし、脂肪を燃やす効果があります。ローズ・ウォーターはお肌の火照りを取る作用があり、お肌を柔らかくするようです。あのサクランボで有名な山形県の寒河江市には温泉の中に満杯の薔薇の花びら入りの温泉があるんですよ。寒河江市は北日本随一の薔薇の収穫地でも有名なんです。
     
     「薔薇の下で」という西洋の諺がありますが、「ダヴィンチ・コード」にも出て来た通り、その意味は秘密にするという意味があります。ギリシャ神話の世界ではヴィーナスがちょいと浮気をしてしまいます。そこへキューピットが登場し、薔薇をヴィーナスに差し上げて、浮気がばれるのを策す場面が登場しています。キリスト教では中世時代から、薔薇は聖母マリアの純潔を意味するようになり、多くのゴチック建築の教会には薔薇窓があり、美しいステンドグラスがあります。更に告解室には必ず薔薇の絵が描かれていますが、それも秘密にするという意味が籠められているのですよ。
     
     こちらの薔薇園は都心のど真ん中にあります。公開しておりませんので、場所が特定出来るものは掲載出来ないのですが、本当は皆さんに楽しんで戴くのがいいのでしょうけれど、警備上の都合で叶わないことかなぁとご主人さまは嘆いておいででした。私も再び慌しい日常に戻っています。妻がいないとやはりとっても淋しいです。でも前向きに明るく頑張って参りましょうね。今日はすっかりいい天気です。もう会社に出ていますが、これから朝食つきの役員会議が待っています。風音さんも、頑張って下さいね。フレ~~~フレ~~~~!ついでにエイエイオ~~~~!

  9. Unknown より:

    硯水亭さん こんにちは♪
    昨日の嵐がウソのよう・・・いいお天気になりましたね。
    やっと時間ができまして、薔薇園に伺いました。楽しみにしていたんですよ !
    期待通りの綺麗な薔薇、ばら、バラ・・・素敵です。
    甘い香りが漂ってきそうですね。そして、奥様とのあまーいひと時のお話も楽しく読ませていただきました。
    独立独歩の凛とした奥様は薔薇に譬えるならどの薔薇でしょうね。
     
    ワッチは浜茄子が大好きでして、ずい分前ですが、科学博物館で栽培セットを買って、種から蒔いてみたのですが、芽が出ませんでした(泣)
    道草さんのおうちには鉢があるとかで、うらやましいです。新潟の直江津には海岸沿いにずーっと浜茄子が咲いていて、それは見事です。見に行きたくなってしまいました。
     
    我が家のダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズも二輪目が咲きました。
    毎朝「オハヨー!」って声をかけています。

  10. 文殊 より:

            夕ひばりさま
     
     今晩和!!!今日のお天気は仕事には甚だ勿体無い天気でしたね。でも朝早くから仕事をやっていました。
    だからかなぁ、ストレス発散で帰って来て、何も食べずに直ぐ青い薔薇のことを書き始めました。今やっとお粥を
    食べています。薔薇は櫻とどのような関係があるかと言えば、櫻の苗床に薔薇の堆肥を利用している関係があるから、
    割と関心が高いんですよ。奇跡のブルー・ローズのこと、特に河本純子さんという素敵な方を書きたかったのです。
     
     今回都心の薔薇園では思うように写真が撮れませんでした。バカチョンであったこともそうですが、まだ膝のことを
    かばっているからでして、思うようになかなかならないものですね。一つ一つに名前をつけて公表したかったのですが
    残念ながら写真が気に入らないので、次回の写真から名前を出そうかと思っています。薔薇のことを本来はたくさん
    書きたいのですが、今さらと叱られそうで、なかなか踏ん切りがつきません。でも少しは書かせて下さいね。
     
     初代ナポレオン皇帝夫人のジョセフィーヌのことやフランス革命の悲劇の王女だったマリー・アントワネットのことなどもね。
    世界には多くの品種があるのですが、我妻には出来たら「プリンセス・ドゥ・モナコ」など、
    グレース・ケリー王妃の薔薇が素敵だなぁと思っています。欲張りでしょうか。
    あははははは、まぁ冗談としてお許しくださいね。でもやっぱりオールド・ローズのロサ・カニナかなぁ。ターシャのお宅にも
    ある薔薇です。映像で観る限りでは中国産のコウシンバラとターシャは誤解してるかもね。きっとそうなんです。
     
     次回何かの折に、美智子妃殿下や雅子妃殿下や愛子さま三代の薔薇も写真に撮ってありますから、
    機会があったら出しましょうね。でもお姉ちゃまは何でも知って居そうで、非常に怖いです!プププ!
    だから薔薇を書くのに必死なんですよ。余裕のよっちゃんではないんです。
    夕ひばり邸のダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズが二輪も咲いたなんて凄いですね。
    お姉ちゃまから朝のご挨拶されたら、どんなにいいでしょう。羨ましいです。僕も大穴になっちゃおうかなぁ!
     
     でもきっともう一度性懲りもせず、薔薇のことを書かせて頂きたいですね。何か言い足りないような
    可笑しな気分なんですよ。それは薔薇があまりにも素敵だからでしょうね。近年は小さな薔薇が世界的に
    好まれているようですが、大輪の薔薇もいいですよね。だから薔薇なら何でもいいかもね。あははははは!!
     

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