追悼 ターシャ・テューダー

 

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                              追悼 ターシャ・テューダー

 

 

 皆さま、今朝は最も哀しいことをお知らせしなければなりません。私たちの憧れの人、あのターシャが18日未明亡くなっていたのです。死因は明らかにされておりませんが、バーモント州マルボロのターシャのご自宅で亡くなられていました。享年92歳。今朝は哀しくて哀しくて胸が張り裂けんばかりです。何を見ても涙が次から次に溢れてまいります。実は去年の暮れボストンにいる友人から、今年のクリスマスでターシャは元気がなかったようだよと伝えられていましたから、或る程度の覚悟はしていたのですが、こうしてターシャのいない世界を考えると、どこか寒々として、どうしても信じ難く、まるで私がもう一度母親を亡くしたようなものじゃありませんか。心から心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

ターシャの夏

 

 

  貴女からどれほど多くのことを学んだことでしょう。生きる勇気、生命の輝き、自然への崇敬、そして人間への深い愛情。単に、世界の造園愛好家の垂涎の的になっている極上の庭園を自らの手で創ったからではありません。貴女のすべてへの姿勢が大好きだったからです。何でも自給自足の法則で、自然との調和を一番大切にされ、まろび、謳歌し、そこに深淵な神を感じ、生涯働き抜いて来られました。「人生は短いものよ、だから好きなことをしなくっちゃ」 13歳のお誕生日で買って貰った牛をあんなに歓び、両親離婚後直ぐに自立し農業の道へ。それから今日までどんなに頑張ったことでしょう。「最近の人は辛抱することを嫌うけど、庭造りにも人生にも辛抱は必要よ。必ずしも辛抱だけじゃないわ。辛抱しながら待っている間はずっとワクワクしていられるのよ」 絵本(私の母親から買って貰ってボロボロになるまで親しんだ絵本があります)に、農業や四人の子育てに、ガーディニングに、洋裁に、人形作家にもなったし、一流の料理本も出している。「時間をかけてすることは、それだけ愛情を注ぐことよ」 実践者ターシャの言葉は一つ一つ意味があり深い愛情に満ちています。晩年長男セスはスープの冷めない距離にいて、母ターシャを手助けしましたが、孫のウィンズローやそのお嫁さんのエイミーと共にターシャの庭のお手伝いをしました。

 今は6月。ターシャが最も好きな季節です。アン・シャーリーのいたプリンス・エドワード島も北国だから春は遅いです。日本では3月の季節が、ちょうどこの6月にあたり、春と初夏が一度にやって来たようになり、この時季一斉に花々が咲き競うのです。ターシャはこれを「Bright Season (輝きの季節)」と言っておりました。何と幸せなことに、一番大好きなこの季節に、ターシャは帰天されたのです。やはりターシャらしい逝き方だと溢れる涙を抑えながら観念しなければなりませぬ。 今頃、大好きだったグラハム・ベルおじさんやマーク・トゥインおじさんやアインシュタインのおじさんなどと、「ネッネッ!人生ってとっても素敵で最高に面白かったよ!」と、明るく振る舞いながら皆さんと一緒に談笑しておられることでしょう。

 

   是非ご参照賜れあれ 最近の記事 「ターシャからの手紙」と、ラストインタビュー・「ターシャ・テューダー 最後のことば」 

 

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  今手許にターシャのエッセイ集があります。すべてメディア・ファクトリー社から刊行されているものですが、87歳で書かれた「思うとおりに歩めばいいのよ」 88歳の時に書かれた「楽しみは創り出せるものよ」 89歳の時に書かれた「今がいちばんいい時よ」 そして91歳で上梓された「生きていることを楽しんで」 夕べも「赤毛のアン」を懸命に読んでおりましたが、せめて今日はターシャのこの遺言に似た美しい珠玉の本を静かに繰り返しながら読んでいたいと思います。きっとターシャの庭は自然に返されることはないでしょう、最後はエイミーにすべてを託したのだから。

 

 

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<写真の著作権者はすべてリチャード・W・ブラウン氏に帰属します。

主に「ターシャ・テューダーのフォトポストカードブック」から拝借致しましたが、

メディア・ファクトリー社さまのご協力の賜物です。心から感謝申し上げる次第です>

最後に、我が亡き主人が書いた「輝きの季節」(櫻灯路にて)を是非ご参照くださりたく!

 

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追悼 ターシャ・テューダー への12件のフィードバック

  1. 道草 より:

    私も今朝の新聞でターシャの訃報に接しました。ただ、私如きが捧げるべき言辞など何もありません。櫻師の記事から、ターシャの多くからこの一篇が気に入りました。プレヴェールの詩は、おそらく彼女の最も愛した6月の季節を詠んだ詩です。永遠に生き続けるであろうターシャの靈に捧げる一助としてください。 ☆ 勿忘草を見ると古い友人を思い出す 友人の黒人が教えてくれたお話 少年が勿忘草に聞いた「キミ 幾つなの」 すると勿忘草は応えた 「分からないわぁ だってずっとここで生きて来たんだものぉ」
     
    「葬式に行くカタツムリの唄」 ジャック・プレヴェール(小笠原豊樹訳)
     
    死んだ葉っぱの葬式に二匹のカタツムリが出かける黒い殻をかぶり角には喪章を巻いてくらがりのなかへ出かけるとてもきれいな秋の夕方けれども残念 着いたときはもう春だ死んでいた葉っぱはみんなよみがえる二匹のカタツムリはひどくがっかりでもそのときおひさまがカタツムリたちに話しかけるどうぞ どうぞおすわりなさいよろしかったらビールをお飲みなさいお気が向いたらパリ行きの観光バスにお乗りなさい出発は今夜ですほうぼう見物できますよでもわるいことは言わないから喪服だけはお脱ぎなさい喪服は白目を黒ずませるし故人の思い出を汚しますそれは悲しいこと 美しくないこと色ものに着替えなさいいのちの色にするとあらゆるけだものたちが樹木たちが 植物たちがいっせいに歌い出す声を限りに歌い出すほんものの生きてる唄を夏の唄をそしてみんなはお酒を飲みそしてみんなは乾杯しとてもきれいな夕方になるきれいな夏の夕方やがて二匹のカタツムリは自分の家へ帰って行くたいそう感激したいそう幸福なきもちで帰るお酒をたくさん飲んだから足はちょっぴりふらつくが空の高い所ではお月さまが見守っている。

  2. 文殊 より:

           道草先生
     
     今夜はとても淋しい思いをしています。主人も私も共に幼児の頃から大きな影響を受けた絵本作家ですから。ターシャの家にいるコーギー犬も白孔雀鳩も羊たちもチカホメニー(雄鶏)も、皆がどれだけ哀しんでいるかと思うと、居ても立ってもいられない心境です。長男のセスも孫たちも全員集まっていることでしょう。毎年のクリスマスは真夏の頃から準備に入って、全部手作りですので、本当に素敵だったんですよ。19世紀の生活様式に憧れ、わざわざ建造物までそのように建てたのですから。さすがに先生で、今宵のお酒の御伴に素敵なプルヴェールの詩を頂戴致しました。今宵はこの詩を暗誦するまで読んでいたいと思っております。本当に有難う御座いました!
     

  3. (Kazane) より:

    こんばんは。朝刊でターシャさんの訃報を目にし、きっと硯水亭さんが追悼記を書かれていると思っていました。寂しさとターシャさんへの深い愛情が伝わってきます。
    ご主人様の記事も読ませていただきました。本当にお二人にとって、特別な存在なのですね。
    私も、ターシャさんの多くの言葉に心を豊かにしてもらいました。
    これからも、たくさんの人の心の中に生き続け、大切なものを伝えてくれることでしょう。これを機に、ターシャさんの本、読み返したいと思っています。 最近よく思います。どんな人でも、旅の途中でこの世を離れることになるんだな…と。全てを成し遂げてから…なんてあり得ないんですよね。だから尚更、今を大切に生きなければと。私も、 心からご冥福をお祈り申し上げます。

  4. 文殊 より:

           風音さま
     昨日リハビリを終えてから、気を取り直して再びアンの世界へ。幾ら90過ぎの方でも、人の訃報に接すると哀しくなって来ちゃいますね。まして童話をあてがわれていた僕にとっては、えっまだ生きてらっしゃったのっていう世界でした。すべてを自給自足にし、スローな生活を楽しんだから、過酷な労働をして来た人にもかかわらず長生き出来たのだと思っています。
     
     実際に懸命に働いて来た中から出て来る言葉だけに、凄い迫真力がありましたですよね。絵本を描いたのは四人の子供に読み聞かせるため、毎年秋の慣わしになっているロウソク作りやリンゴやラズベリーやすもものジャム作り、労働の中にも楽しみをいっぱいかかえていました。
     
     今ごろターシャの庭では、柔らかなクリーム色のタチアオイの花やコウシンバラやミヤコワスレなどの花々が爛漫と咲いていることでしょう。僕も風音さんに見習って、いつまでも泣いていないで、ターシャの言葉の数々をしっかり胸に刻んで生きて参りたいと存じます。
     
     すべてをやり終えてから、ここらでよしと亡くなられる方もいて、でも多くの方は残念な思いを残し生命を終えるのでしょう。未完成でもいいのではないでしょうか。但し一所懸命であったかどうか。それだけが問題なのでしょうね。だからこそターシャの言葉にはパワーがありましたよね。
      今日は風音さんに元気を出しなよと言われてしまいました。だから今まで昨日からずっとAnneを読んでいたんですよ。今日からゆっくりと出社出来ますから、それまでちょっと一眠りしましょう。お休みなさい、我が友よ!

  5. Unknown より:

    こんにちは。
    一昨日の夜遅く、ターシャのことを知りました。
    ご高齢でもあり、いつかはこのような日が来ることを覚悟はしていましたが、今年だとは・・・・・・
    信じられない気持ちでしたが、昨日の朝刊を見て、ああ現実のことかと。
    昨日は家族がそれぞれのターシャの本を持ち寄り、リビングの小さな机に並べ、お花を飾りました。
     
    でも、硯水亭さんが書いていらっしゃるように、この輝きの季節に逝かれたことは、最期まで「思うままに生きた」といえるのかもしれません。
    そう思いたいですね。
    ターシャはたくさんの種を心の中にも蒔いていってくださいました。
    大切に育てなければと思っています。

  6. ただ今カフェで読書中 より:

    硯水亭様
     
    こんにちは。ターシャの訃報に接し、はどんなに悲しんでいらっしゃることでしょう。お察しいたします。
     
    二枚目の写真の中に咲いている花は、ルピナスではありませんか? 私の大好きな絵本の一冊に『ルピナスさん』があるのですが、
    絵本の最後のページにこんな文章があります。
    「クーニーは、ルピナスの花とかさねあわせて、独立心にあふれた一女性の人物を物語にしましたが、特別な人間の、特別な人生を語ってわけではありません。生きるということの意味を、ルピナスさんとよばれた一女性の姿をかりて、わたくしたちに語りかけているのだとおもいます」そして、絵本はこんな文章で終わります。
    — なにをすればいいか、  いまはまだわかりませんが、きっといつか、  わかる日がくるでしょう。—
    バーバラ・クーニーのこの絵本のメッセージがターシャの姿に重なりました。
    きっと硯水亭様の中にあるターシャは、いつまでも、そして永遠なのではないでしょうか。
     
     

  7. 文殊 より:

               夕ひばりさま
     
     こんなにお年寄りの御方であっても、ずっと悲嘆にくれています。
     
     でもお姉ちゃまは本当に優しい方ですねぇ。改めて感じました。ご家族でお揃いで、「家族がそれぞれのターシャの本を持ち寄り、リビングの小さな机に並べ、お花を飾りました。」思わず胸が熱くなりました。モンゴメリーと言いモーゼスと言いターシャも偉大なグランマでしたね。日本の隅っこにいる私たちにさえ、確かな光を点してくれたのですから、仰られる通り彼女が蒔いた種を、私たちの国土の中で多くの方々と共に育てて行かなければならないでしょう。改めて決意することがあります!
     
     ターシャはきっと今頃天国に召されて、でもじっとしていることなく再び働き始めたかもしれません。ターシャにみならって、私たちも午後四時にお茶する習慣を、主人と共にやっていたんですよ。いつまでもメソメソすることなんか暇がないですね。そうでなかったらターシャから叱られちゃいます。 

  8. 文殊 より:

            Hayakawaさま
     
     多分多くの方々と同じでしょう。深い哀しみの中にありますが、貴女さまからお力強いお言葉を頂戴し本当に嬉しく有難く存じています。
     
     真ん中の花は間違いなくルピナスです。実はターシャの両親と多くの有名人たちが親交があり、ターシャも一番大好きだった人に電話機発明のグラハム・ベルさんがおりましたのです。ベルおじさんはいつも全部のポケットに、パンパンになるほど目いっぱいのルピナスの種を詰め込んでアメリカじゅうに蒔いて歩いた人でした。だからターシャもベルおじさんに幼少の頃から可愛がられ、彼女もとっても大事にし尊敬していたんですよ。ベルおじさんから貰った花々の種も数多くターシャの庭に伝えられています。マーク・トゥイーンやアインシュタインなんかもお父さんの友人で、
    そんな素敵なおじさんばかりに、囲まれて育っているのです。13歳で誕生日に乳牛を買って貰い、15歳から農業で自立してしまう
    のですから大変な独立心ですね。肖像画家だった母親のDNAはやがて彼女を絵本の世界に引き出したのですが、
    デッサン力は凄いものがありました。
     
     バーバラ・クーニーさんのお話をお伺いし、何故か特別にほっと致しました。Hayakawaさんの温かいお人柄のお陰でもあります。個人的には今必死に読んでいるAnneからもいっぱいいっぱい元気づけられています。「生きるということの意味を、ルピナスさんとよばれた一女性の姿をかりて、わたくしたちに語りかけているのだとおもいます」と、しっかりと届けて戴きました。どれほど感謝申し上げていることでしょう。有難う御座いました!
     

  9. 良枝 より:

    女に生まれたんだからおしゃれしなきゃ!
    って言ったのはこのかわいらしいおばあさんでしたよね?
    写真ひとつひとつが
    カメラ目線ではないのに
    表情も洋服もインテリアも
    無理のないさりげなさで
    これが本当のおしゃれなんですよね。
    日本風に言うと粋ですよね。
    こういった偉大な先人がいると思うと
    励まされます。
    ほんと、お花が良く似合う人ですね。
    ご冥福をお祈りいたします。
    ほんと、かわいいおばあさんです。
     
     
     

  10. 文殊 より:

            りんこさま
     
     りんこしゃんはもう会社に出掛けた後かな、おはようさんさん!おしゃれに関しては、ターシャがそう言ったかどうか、実は記憶がありません。でも19世紀(1800年代)のフロンティア時代の生活に憧れた方だったんですよ。だから写真で着ているものも、19世紀の生地を集めてたくさん作っているんです。そんなコレクターでもあったから、きっとお金が懸かったでしょうね。でもね、ご両親の離婚後、特にお母さんのボストンの実家は凄い資産家なのですが、全く頼らなかったんです。凄いでしょう!こうして素敵な洋服はそんな中から生まれて来たもので、殆ど自分で作ったんです。りんこしゃんにはきっとその辺りがおしゃれに見えるかもね。実際素敵でおしゃれですものね。
     
     でも最も凄いのは、綿から栽培し草木染し機織をして、自分で子供たちなどのお洋服を作っていたことなんですよ。何て言ったって、15歳の頃から働きづめでね、農業が面白くて!あの辺りは厳しい冬なので、冬になる前にじゃが芋やトウモロコシや小麦や果樹など、色んなものを作っておかなければなりません。そうして雪が降る冬場は半年もあるから、絵本をずっと書いていたんです。最初は自分の子供のために作ったんですよ。若くして結婚したんですが、この体たらくの夫に愛想をつかして、サッサと離婚してしまい結婚した時期は僅か10年だったかなぁ。そして子供四人も自分一人の手で育てあげたんです。
     
     昨夕偶々ハイビジョン放送で、金田たつえという人が演歌を歌っていました。その中で女の美しさの時期はたった一瞬ってな文句を歌っていたと思いますが、ターシャに聞かせたら多分大笑いするでしょうね。女の美しさは若さ溢れる美も確かにいいのですが、いえいえ決してそうではないんです。お年寄りになっても輝やいてるたくさんの女性がいるんです。ターシャはその中の一人です。この写真の花々は全部自分で作った花なんです。何もかも自分でね、作ったんです。ローソクだってよ!
     
     そうそうりんこしゃんに、もう一つ伝えたいなぁ。ターシャがね、90歳になってからね、これからまだまだ勉強したいことがあるのっていうの、私は薔薇の勉強をして、もっともっと知りたいわぁってね。そんな輝きは季節だけではなく、ターシャの生き方全部が輝いていたのですね。死ぬまで一所懸命でありたいようにありたいと願う方はどなたでも素敵な人生を送れることでしょう。アンの明るさが必要ですが。
     
     グランマ・モーゼスが言っていました。人生って、一瞬でたった一日だけよと!彼女も懸命に働いた方でした。だからこそグランマと呼ばれ多くの方々から慕われたのでしょう。きっとNHKでは追悼番組を放送すると思います。ターシャの庭のこと、輝きの季節のことをね。りんこしゃん、僕たちも大いに輝いて生きてゆきたいものですね。おいで戴き有難う!エイエイオ~~!
     

  11. 銀河ステーション より:

    花を愛する人は花の季節に逝かれるのですね。先日、僕の大切な方も、また一人、あちらの世界に逝かれました。
    風の歌が好きな方でしたが、その夜は、やはりとても強い風が吹いていました。櫻灯路さんのブログの頃から、ターシャさんの記事は好きでしたが、何よりも、その写真に心ひかれていました。色とりどりの花にかこまれた写真です。これほど花の似合う女性はいませんね。どんなに若く美しい方でもかなわない…、と率直に思います。きっと花達もターシャさんを愛していたのでしょう。天にあっても、かわらない少女のような魂で、微笑んでおられるのだと思います。永遠の『輝きの季節』の中で…。

  12. 文殊 より:

              銀河ステーションさま
     ただ今新幹線の中から書いています。今日のお昼に妻から直接電話があり、少々火急の用事でして京都まで、我が父と二人で一緒にむかっているところです。
    お返事が遅くなりまして済みませんでした。
     
     花を愛する人はどなたもきっといい方ばかりだと、私は固く信じています。特にターシャの場合は大学へ行ったわけでもなく、特別な教育を受けているわけではありませぬ。殆ど独学で勝ち得たものばっかりです。19世紀の古い時代に憧れ、それを生涯通しました。
     
     櫻灯路にも何度か出てまいりましたが、ターシャのすべての姿勢が私たちの憧れなんです。でもいざ実際に実践してみようとしたら、たいていの方が心底音をあげてしまうでしょう。そのぐらい過酷な労働とたった一秒すら休めない人生ではなかったでしょうか。それを全くの明るい彼女の性格で、すべてを乗り切り頑張って今日まで歩んで参りましたので、やはり凄い方だと思っています。永い冬の期間に、子供たちに読ませるために自らで絵本を創り、いつしかそれが出版され、大反響になります。印税はと聞かれると、それは球根が欲しいからと。どこまでも自らの生活の軸がぶれないのです。
     
     長男のセスだって、家具職人になったし、孫のウィンズローだって庭師の見習いに行っていて、ついぞ石積み職人として一人前になりました。ターシャの家族をみるにつけ、私たちにとって、何が一番大切なことかと、おのずから分からせてもらっているようで、嬉しいし、それが本当だろうと想像しています。学歴偏重主義や学閥などもっての外でありましょう。久しく日本人が忘れていたことではないでしょうか。
     
     そうですね。輝きの季節の真っ只中にターシャが逝き、銀河さんの美しい表現のように、帰天されたあの星空のかなたで、きっと再びお元気でいらっしゃるのでしょう。ターシャの心の遺産を等しく頂戴致しましょう!
     
     

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