娘・杏に届いた生涯の宝物

               

            エルフさんの店        著者・高柳さんから杏へ生涯の贈り物

  娘の杏に戴いた著者サイン本「エルフさんの店」 杏にとっては杏の生涯の宝物になるに違いありません よかったね杏!

 

           「赤毛のアン」ノート         著者   

櫻チームの一員で私の連絡先になってくれているS・Ⅰさんに届いた著者のサイン本 彼女も又一生涯・最高の宝物ですと

 

 

 

 

 

                        娘・杏に届いた生涯の宝物

 

 

 私は七夕の日に発送された素晴らしいプレゼントを戴きました。上記二冊の本です。私が日ごろ大好きなブログの主筆でいらっしゃるHayakawaさまからでした。「エルフさんの店」Hayakawaさんの紹介記事)は30年前出版された二冊の本が合冊され、復刻された驚くべき凄い本です。ずっと垂涎の的だった本なのです。ホントは中に描かれた絵や文章を少しでも公開したいのは山々ですが、皆さまが実際にお手にとられて極く身近な愛読書としてお読み戴きたい一心で、ここは敢えて中身の画像などを差し控えさせて戴きます。素敵な内容で甚だ残念でなりませんが、手にされた時の感動を残しておくべきでしょう。楽しみはワクワクして待つべきものです。この本はHayakawaさまのブログで紹介されるなり、私は直ぐネットで購入して読んだのですが、各ページごと色々なお店が登場します。さらっと読んでしまえばただそれまでのことなのですが、何々そこにはたくさんの含蓄や夢がてんこ盛りになっているのです。クッキー屋さんでは、メアリー・ポピンズの知り合いのコリーおばさんのお店にあったとか、お菓子屋のウェスさんの店ではハッカ・ステッキが出てきて、ミス・キャラコのステッキだったり、ハートのキャンディーではアン(赤毛のアン)やローラ(大草原の小さな家)のハートのキャンディーだったり、牧草屋のウォーターさんは牛も一頭もっているのですが、一頭の牛と女の子の絵はターシャさんのことを思い出させてくれますし、布地屋のキャリコ・ショップでは、雨傘とカッパを着た少女が出ていて、何だか岩崎ちひろさんを思い起こさせます。細かく見て行くと、素敵な素敵な空想と夢想の星々がキラキラと光っている素晴らしいお話なのです。作家・高柳さんはそれこそ赤毛のアンその人に全身なりきったように、絵と手書きの文字が素敵で本当に素晴らしいのです。Hayakawaさんの発案だったのでしょう、「杏ちゃんへ」と書かれた著者のサインを見て、杏よかったねと心中深くつぶやき、思わずポロポロと泣いてしまいました。このサプライズは私にとっても堪らなく嬉しいことでしたし、娘・杏にとっては成長すればするほど、この本が生涯最高の宝物になって行くに違いないと確信しています。

 更に私はこの「エルフさんの店」の在庫をあちこちのネットで確認し退職の時に合わせて大急ぎで30冊揃え、日ごろお世話になってきた秘書課の女性たち中心にお配り致しました。どの子も大歓びで、一斉に拍手をされたほどです。無論男性社員にも贈りました。日本近代国家史にとって最もふさわしい小説だと普段信じている司馬遼太郎著の「坂の上の雲」を文庫本のセットで50ほど揃えプレゼント致しました。長編小説はビジネスの世界で生きているものにとって無縁なのでしょうか。遺憾に思います。セットで持っている人は殆どなく、これも逆に大いに感激されたのでした。最後退社の際、それらの人たちから色とりどりの薔薇の花束と拍手を頂戴致しました。どんなに嬉しかったことでしょう。皆さん有難う有難うと何度も振り返りながらご挨拶致しました。

 赤毛のアンに関する出版はたくさんあります。NYなどから飛行機でハリファックス空港経由、あのプリンス・エドワード島に行けば、ウンザリするほど数多くの日本人と遭遇します。でもよしとしましょう。アンがどれだけ愛されているかという証なのでしょうから。モンゴメリーの自叙伝や書簡集なども含めると、今私の手許にはざっと数えて、約57種(原書・海外物も含めて)もあるでしょうか。でもその中でも高柳佐知子さんの著書は最も優れていると容易に信じられます。(「赤毛のアン」ノート)(モンゴメリーの「夢の国」ノートはアンの物語のエキス部分をたっぷりと吸収し、それを濾過し、著者独特の感性で思いの丈が、夜空の天空にある星々のごとく生き生きと描かれ綴られています。この読み込みの深さは殆ど驚異的であり、驚くべき内容になっています。ご紹介したいのは山々ですが、これも詳細な中身は割愛させて戴きます。とにかく素晴らしいエッセンスが散りばめられているのですもの。そこで私は私のブログ上最長の「赤毛のアン」についての記事を3週間ほど掛けてコツコツと書き溜めてまいりましたが、今回素敵な高柳佐知子さんの著書と出逢い、私はここまで深く読み込んでいないことに気付かされ、下書きのままにせざるを得なくなりました。男性から見た「赤毛のアン」を書かなくてはと思い込んでいただけだったのかも知れません。でもいずれ私もアン論を書かせて戴きたいと願っていますが、原書で最後のAnneの末娘リラまで読了しただけのことで、ここまで深く読み込んでいなかったと酷く反省させられました。同時にその夢はまだ捨てるなよとこれら高柳さんからメッセージとして頂戴した気分です。どうぞ皆さま、「赤毛のアン」をお読みになるに際して、こんな素晴らしい本が傍にあったらどんなにいいでしょう。是非お薦め申し上げます!

 

               モンゴメリーの「夢の国」ノート         アンの青春 

        モンゴメリーの自伝ではなく アンとしてお傍に置くべき本です        お転婆のアンから次第に女へ 「アンの青春」  

 

         高柳佐知子さん 著者紹介

 1941年 埼玉県生まれ 女子美術短期大学卒業 イラストレーター、絵本作家   ◎庭で育てたハーブでリースを造ったり、物語に出てくるお菓子作りに挑戦したり、虹や雲の写真を撮ったり、季節を細やかに味わいながら、自然とともにゆったりと暮らす日々。 水彩画、パステル画、銅版画などで、個展も定期的に行っている。  ◎著書に『「赤毛のアン」ノート』(大和出版) 『モンゴメリーの「夢の国」ノート』(大和出版)  『ハイウィロウ村のスケッチブック』・『不思議の村のハロウィーン』・『イギリス湖水地方を訪ねて』・『風のまにまにイギリスの村へ』・『庭が仕事場』・『ケルトの国へ妖精を探しに』・『ファンタジー・ランドのお料理ノート』(以上7点は河出書房新社出版)  『生意気ウサギ』(ウォーカーズカンパニー出版)など多数あり   ◎アンの部屋の様子やグリーンゲイブルスの自然、日曜学校のピクニック、牧師さん夫妻、お茶に招いたときのメニュー、アンが散歩したアヴォンリーの地図・・・・・・・・。「赤毛のアン」の世界を もっともっと知りたいあなたへの贈り物です(「赤毛のアン」ノートの梗概より) 

     ○ 「エルフさんの店」 高柳佐知子著 フェアリー出版発行 亜紀書房発売元 03(5280)0261 

   ○ 「赤毛のアン」ノート 高柳佐知子著 大和出版 営業部 03(5978)8121

     モンゴメリーの「夢の国」ノート 高柳佐知子著 同上の大和出版社より発売中

 ご注文方法はアマゾンなどの各社ネットでもいいのですが、出版社に直接電話し注文の場合、代引き料金が不要の場合があります

 又は、私が日ごろお世話になっている京都・恵文社一乗寺店は、魔法のような素敵な本が満載の本屋さんで在庫がたっぷり!是非御下命を!

 

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娘・杏に届いた生涯の宝物 への10件のフィードバック

  1. Unknown より:

    まあ、素敵 !
    杏ちゃんは素晴らしい宝物を贈られたのですね。
    おめでとう ! 杏ちゃん♪
     
    高柳佐知子さん、もちろん大好きです。
    熊井明子さんの『私の部屋のポプリ』のイラストで初めて拝見した時からずっとファンです。
    そのイラストの雰囲気から、しばらくの間、佐知子さんではなく佐和子さんだと勘違いしていたんですよ。
    爽やかなサワサワっとした絵だったので。
    ずい分前のことですが、ターシャさんを取材した「バーモントへの旅」という雑誌の記事がありました。
    そのイラストを描かれたのが高柳佐知子さんでした。最高の組み合わせでしょう ?
    その切抜きは私の宝物のひとつといっていいくらい。
     
    今回の記事で、さらに高柳さんを知る方が増えるでしょう・・・
    硯水亭さんも多くの人々に素晴らしい贈り物をされたといえますね♪
     
     

  2. (Kazane) より:

    わ~、本当に素敵な贈りものですね♪杏ちゃんにとって、宝物になるでしょうね。私も夕ひばりさん同様、高柳佐知子さんのことは、熊井明子さんの本で知りました。そうそう、熊井明子さんも、『「赤毛のアン」の人生ノート』という本を出されていますよね。
    アンに影響を受けて、素敵な生き方をしている女性がどれだけいることでしょう☆ 硯水亭さんの、男性から見た「赤毛のアン」、いつか、ぜひぜひ読ませていただきたいです(^^) 退職時に、こんな素敵な本を配られて…。受け取った方の心、どれだけふわりとしたことでしょう。大人にも、ファンタジーの魔法、必要ですもの♪

  3. ただ今カフェで読書中 より:

    硯水亭様
     
    こんばんは。
    お心のこもったコメントと共に、たくさんの本をご紹介くださり、本当にありがとうございます。
    高柳さんはもちろん、編集を担当したTさんもどんなに嬉しいことでしょう。
    私も今回の復刊で『エルフさんの店』を初めて読んだ一人なのですが、宝物のような一冊になりました。
    こんな風にキラキラ光る宝物をいろいろな方とシェアできるって、本当にうれしいことだなあと思っています。
     
    夕ひばり様が書いていらした「バーモントへの旅」という雑誌の記事はまだ読んでいないのですが、高柳さんの本の編集を担当した友人が教えてくれて、今、手元に届くのを待っているところです。
     
    本当にありがとうございました!

  4. 貴子 より:

    はじめまして。
     
    早川さんから、お聞きしてお邪魔しました。
    「エルフさんの店」のこと、「赤毛のアンノート」、「モノゴメリーの「夢の国」ノート」まで、
    こんなに素敵にご紹介していただけたこと、感激しています。
     
    私も、高校生のときに昔の、「エルフさんの店」を立ち読みしてから、
    その不思議な世界に魅せられ、そのときからの高柳さんのファンです。
    そして、挿絵が高柳さんのイラスト、ということで熊井明子先生の「私の部屋のポプリ」に出会い、
    熊井先生から夢見る魔法の力をいただきました。
    そして、「私も、こんな夢を伝える本をつくりたい」と、編集者になったのです。
     
    「エルフさんの店」は私が「赤毛のアンノート」「モンゴメリー「夢の国」ノート」そして、熊井先生の
    「赤毛のアンの人生ノート」を企画・編集しながらも、心のなかでいつとか復刊したいと思い続けていたのですが、
    その夢はかないませんでした。もうこれは、「自分たちで自費出版するしかないね」と高柳さんと、
    「赤毛のアンノート」などを一緒に作ったデザイナーさんと、三人で話していたのが、もう五年以上前のこと。
     
    そして、昨年、「本当に作ろうと思うの」と高柳さんからご相談をうけて、始まったのです。
    ですから、こんなふうに、個人の方々のホームページでご紹介していただけることは、
    どんなにありがたいことでしょう。
     
    早川さんは、私のずーっと昔の著者(の先生)ですが、
    同じ「熊井学校」の生徒として、いまは、お友達として仲良くしていただいています。
    そして、「エルフさんの店」を自費出版しようか、どうしようかと迷っていたときに、
    背中を押して、励ましてくださったのが、早川さんなのです。
     
    今回、早川さんのご縁で、決して、私と高柳さんだけでは、知り合えなかった人たちと
    めぐり合えたこと、心から感謝しています。
    「エルフさんの店」は、ファンタジーの世界を愛する人にとっては、
    きっと、「魔法の国」への扉を開く、鍵、となってくれる本だと
    自負しています。
     
    長くなってごめんなさい。ありがとうございました。
    そうそうターシャチューダーさんを一番はじめに、雑誌で紹介された方は、
    高柳さんだと思います。
    「ヴァーモンドへの旅」は、装苑という雑誌の特集で、高柳さんご本人が
    ターシャさんの家に取材に行き、ターシャさんのティーパーティを味わってこられた
    ご様子を紹介したものなのです。
     
    私は、そのときのおみやげに、コーギ犬の石鹸(パッケージがターシャさんの絵)を
    いただきました。もう、二十年以上も前のことです。

  5. 道草 より:

    お嬢さまに素敵な誕生祝いが届きましたネ。このお話を聞いて、私事で申し訳ありませんが思い出したことがあります。私は、子供らが生まれた日(それぞれ2人共)の新聞(朝日・毎日・読売・日経・京都・スポニチ)を買いました。年が明けると、その年の新聞(朝日)の縮刷版が発行されますのでそれも買って書類封筒に入れ、「結婚おめでとう。○の生まれた年にこんな事があったよ」と書いて封印しました。子供らの目に触れないように押入れの天袋の中に隠して置いて、それぞれの結婚式の日に贈ってやりました。こんなことでも、2人共結構感動していました。次元が違いますが、杏ちゃかんがこの贈り物を開いて喜ぶのは、果たして何歳の頃になるでしょう。〝双葉より芳し〟の言葉がありますが、今から楽しみですネ。
     
    「子ども」    ドロシー・ロー・ノルト
     
    批判ばかりされた子どもは 非難することをおぼえる殴られて大きくなった子どもは 力にたよることをおぼえる笑いものにされた子どもは ものを言わずにいることをおぼえる皮肉にさらされた子どもは 鈍い良心のもちぬしとなるしかし、激励をうけた子どもは 自信をおぼえる寛容にであった子どもは 忍耐をおぼえる賞賛を受けた子どもは 評価することをおぼえるフェアプレーを経験した子どもは 公正をおぼえる友情を知る子どもは 親切をおぼえる安心を経験した子どもは 信頼をおぼえる可愛がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を感じることをおぼえる

  6. 文殊 より:

               夕ひばりさま
     お姉ちゃま、実はこの本を手にしたとき、大感激してその場で泣いてしまったんです。杏にはお陰さまでたくさんのお祝いを頂戴しましたが、まさかこんな真心がこもっているお祝いは意外と少ないというか、ありきたりのお祝いといってしまえば大変失礼ですが、でもそうだったんです。泣きながら思わず妻に電話致しました。普段冷静な妻も、文化勲賞を戴いたような大喜びようだったんです。泣いている杏を小脇に抱え、そんな杏も多分歓んでいたと思います、大泣きしていましたから。
     
     特に高柳さんが、さっさと描いてくださったイラストが素晴らしく、描き慣れた描きようが凄いと思います。「赤毛のアン」ノートの最後に出てくるSO-EN(文化出版社刊)に描かれた小さなイラストも大サービスで入っておりましたよ。装苑(?)でしたか、本文にも書きましたが、実は僕も観た記憶があるのです。「夢の国」にはギルバートと二人で歩く姿がサービスで描かれていまして、とても素敵なのです。ううん、全部が素敵です。
     
     熊井明子さんは僕のお師匠さまであるHayakawaさまから現在勉強中で、まっしぐらにのめりこんでいます。僕は学生時代つまり建築学部のときから、母が何かにつけ本を読めと言っていたので、僕は母が好きだったシェイクスピア劇の翻訳に挑戦してみることにしたんです。今でもコツコツ続けていますが、これがなかなかの曲者でして、ダンテの「神曲」並みの難しさなんです。「源氏物語」の原典を読むほうがよかったんですよ。そして赤毛のアンは普通の部分はスラスラ読めるのですが、引用やパロディや何かをもじったりした部分が分からないとそこで詰まってしまって、ですからそこで立ち止まってしまうのですが、それだけモンゴメリーの文学の引き出しが凄かったんだということでしょうね。マーク・トゥィーンの小父さんがそれを言っていましたものね。
     
     でも僕はこの物語はまさしく「女の一生」モノだと信じています。明るく前向きで創造性豊かなアンが大好きです。生まれたばかりの杏に、今はただ大泣きしておっぱいをいっぱいもらって丈夫に育てとしかいいようがないのですが、いずれこのサイン本に目が行くときが来るでしょう。その時多くの方々から良かったねと言われたよと伝えられると思うと凄くうれしいんです。然しさすが僕の姉ちゃまです。多く勉強されていらっしゃって、改めて感動しています。お姉ちゃま、本当に有難う御座いました!
     

  7. 文殊 より:

               風音さま
     
     ねねぇ、風音さん!貴女に最初にお見せしたかったんです。いつもサイン本を戴き慣れていらっしゃる風音さんに、僕だって戴けることはあるよと、うふふ自慢したかったんです。まぁそれは冗談として、本当に有難いサプライズでした。これこそホントの「アリガタイ」ですね。
      風音さんもついに熊井明子さんに行きましたか。それはそれはうれしいことです。熊井さんのエッセイは平明な中にも、含まれていることは大変重いことがあります。シェイクスピアを読めば分かるのですが、それより高柳さんと全く同じで、しっかりとご自分のものにされていらっしゃるから、含蓄のある素敵な文章をお陰さまで読めるのでしょうネ。
     
     でもでも僕のクラスメートのような貴女に、高柳さんのこれらの本を絶対に購入して手許において下さいな!まったく後悔するどころか、きっと僕に感謝してくれるでしょう。お約束です!保証します!
     
     男性から見た「赤毛のアン」は、ここに収納してある題名は「Anne Forever!」です。100年前書かれた物語ですが、ちっとも古くなっていないじゃありませんか。日本で書かれた100年前の物語は島崎藤村の「破戒」でした。部落民のことを描かれた衝撃的な小説です。でも残念かな、中身は世界中の人たちに愛される本ではありません。100年前からアン、そして今もアン、これからずっと先もアンと考えました。そこでギルバート・ブライスになりすまし、石盤事件の後、ずっとアンが頑固に拘っていたプライドを、ギルバートがアヴォンリーの学校の教師をアンに譲ってから、急速に仲良くなるのですが、ギルバートのほうからしたら、多分待っていたことだったのでしょう。ミス・ラヴェンダー三の結婚式の後での二人の雰囲気!最高でした。
    レッドモンド大学でも二人はお互いにライバルとして頑張りますが、でも本来のギルバートは賢く
    優しい男だったんです。そんなギルバートから冷静にアンを見せたくてどうしても書きたい病がして
    悩ましいのです。だから後何度か原書で読んでからに致しましょうね。
     
     1800年経った年齢を経た櫻の古樹も、豪快にふてぶてしく見えますが、そこには人知れぬ繊細さが数知れずあるのです。豪放磊落に大きくなればなるほど繊細さがなければ生きてゆけないのです。だから無礼にも
    しつこくHayakawaさんの世界で勉強をさせて頂いているんですよ。本来無骨な僕なぞは入れないのに有難いことです。勉強することは妻とは一部分だけ一致しますが、かけ離れていても二人とも大好きですから、これからも家庭の中でもそれとなく研鑽して行くのでしょう。アンとギルバートのように、と夢見ています!
     
     そうですね、女性陣は大喜びしていました。でもちゃんと男性にもプレゼントしましたよ。最も重要な小説である「坂の上の雲」 秋山兄弟と正岡子規の三人が主人公ですが、これなくして現代日本を一つも語れないのです。そのぐらい重要な小説で、男性には皆さんにそれを配りました。我が意が伝わればいいのですが、さてどうでしょう。
     
     アンのファンタジーは生活に根付いたファンタジーでしょうね。そこが好きな理由であります。風音さん!今日もお越し戴きまして有難う御座いました!
     

  8. 文殊 より:

          Hayakawaさま
     
     いえいえ、御礼を申し上げるのはこちらのほうです。しかも昨日は特別にアクセスが多く、たった一日に何とこんな地味なブログにですよ、740件もアクセスがあったのですから、あれもこれも有難いことばかりです。素敵な絵と含蓄のある文章をお書きの高柳先生に、どう御礼を申し上げたらよいのでしょう。先生やTさまに取り敢えず貴女さまから、ご丁重に御礼を申し上げて頂けないでしょうか。ホントにこのサプライズは嬉しかったです。こうして埋もれた素敵ないい本はあるんですねぇ。空前の出版ブームとか言われておりますが、本当に必要な中身のある本はきっとどこかに埋もれていらっしゃるのでしょう。だからこそHayakawaさんのお仕事が重要です。
     
     我が民俗学の師・本田安次先生の博士論文になった「陸前浜の法印神楽」の本を神田で見つけた時の歓びは何にも変え難い歓びでした。更に「山伏神楽・番楽」!嬉しかったですねぇ。笹部新太郎さんの本の発見もどんなに嬉しかったことでしょう。人は常に採算性を重要視致しますが、本当の本は採算性とはかけ離れているのではないかとふとそんな思いを致します。だって「エルフさんの店」は本棚の奥にしまっておく本ではないのですから、いつも傍において見ていたい本でありましょう。既に先生は67歳でしょうか。今日までエルフさんやアンやターシャとともに生きていらっしゃったのでしょう。羨ましいです。そんな素敵な人生から、こんな色んなしかけがある素敵な本を書かれたのでしょう。
     
     全国の櫻を観て歩きました。後半の僕の人生は櫻とともにある人生になるでしょう。淡墨櫻も神代櫻も瀧櫻もみな中身の年輪が刻まれている部分は既に死んでいるのです。生きている部分は表層と表皮だけです。でもどんな歳になっても、常に繊細さに気付き、そうして表層と表皮を新しく保ち続け生きているのです。オトコっぽい荒削りな方でも立派になればなるほど、繊細さを大いに持ち合わせています。ちょうど櫻の古樹に似ているのでしょう。
     
     僕なんかはHayakawaさんのブログに入れる資格のない人間です。でもそれを優しく受け止めて戴いて、どんなに感謝していることでしょう。T(東芝)I(伊藤忠商事)T(タイムワーナー)US(US・ウェスト)の頭文字で、タイタスと言いますが、そこと競争相手だったジュピター・テレコム(住友商事関係)は有線放送事業で、全国の覇権を争った時代がありました。そこに僕が内密に参入し、どちらの会社ともお付き合いしまして、ビル建設のお手伝いを致しました。ノードの開設の手順やらソフトの開発まで関与していたのです。忍者のような者だったのでしょう。どちらからもたくさんのお仕事を頂戴しました。建築が本職の僕にとっては身に余る光栄だったのです。その後両社は合併しまして、全国一の現在は有線放送事業会社となりました。その時思ったのです。関係がないように見えても必ずどこかで繋がるものだって。Hayakawaさまのブログは本来は縁のない世界です。でも優しく受け入れて下さっておいでですから、甘んじて勝手にカキコさせて戴いておりますが、どうかこんな無粋なオトコでもよろしゅうにお願い申し上げます。今日も有難う御座いました!
     
     
     

  9. 文殊 より:

               貴子さま
     
     はじめまして!このブログは中身の内容を全く別にして(笑) アクセス総数に事欠かないブログなのですが、 カキコされる方が圧倒的に少ないのです。友人知人が多く、僕の手を煩わせたくないとか言い訳をしておりましたが、それでも民俗やら歳時記やらを中心に地道に続けております。逆に皆さんが知りたがっておいでではないかと最近何となく気が付かされましたが、こうして初めての方がいらっしゃるととっても嬉しいのです。有難う御座います!
     
     高柳先生の「エルフさんの店」と熊井先生の「ポプリ」で、編集者になられたとか、伺っておりますと、我が師匠であるHayakawaさんのご友人さまでしょうか。どんな職業につくにも、一つの切っ掛けが御座いますが、何て素敵な切っ掛けだったのでしょう。羨ましくさえ思います。僕は45歳ですが、若いときに、読書好きの母を亡くしてから、父とずっと二人きりで生きてまいりました。偶々数学が得意だったこととゴチック建築が大好きだったことで、大学は建築学部でした。初めてビルを作ったのは主人の父上さまご健在のときで、僕は二十歳のときでしたから、結構早熟だったかも知れません。でも二つ年下の我が主人が夭逝し、その後弟君さまが跡を継がれたのですが、自社ビルの建築が約18棟、外注ビルが32棟作ってまいりまして、甚だ武骨な人間です。でも亡き主人は文学をこよなく愛しておりましたから、そこから徐々に影響を受け、遅まきながら勉強させて戴いている次第です。特にHayakawaさまとのお付き合いは驚天動地の嬉しさで、いつも新しい発見をさせて戴いております。彼女のブログに「エルフさんの店」のご紹介記事がでたとたんに買いまして読ませて戴きました。アンの記述は少ないのですが、考えてみると、まるきり全部がアンではないかと。本当に驚きの御本でした。しかも仕掛けがあちこちにキラ星のごとくちりばめられているではありませんか。絶対素敵な本だと断言させて戴きたいのです。その後45歳定年制の我が社を退社するにあたって、時間がなかったのであちこちからかき30部あつめて、お世話になった人に手渡しで差し上げたのですが、それが又凄い反応だったのです。若いとき母は絵本の会をやっておいりましたが、そこにもご紹介させて戴きました。皆さんはコレ欲しかったのよぉ、Ryuちゃん愛してるぅと小母様たちから口々に言われてしまいまして、見る人が見たら、きっと素敵でいいんだなぁって改めて感心したところでした。
     
     貴女さまや高柳先生のご苦労を思うとき、本当に頭が下がります。実はまだHayakawa女史にお伝えしていないのですが、我が娘・杏(あん)のお誕生のお祝いをたくさん頂戴しておりまして、今度京都に行ったとき、妻と相談し、お祝いのお返しに「エルフさんの店」と(「赤毛のアン」ノート)を夏の水菓子と一緒に添えてお返し申し上げようかと考えております。恵文社さんに頼めば素敵な包装もしてくれそうですから、どうしようかとあれこれ思案中です。多分120セットぐらいになるのでしょうか。一冊でも多く、御著者・ご編集者さまのご苦労に報いればいいかなと、少ない恩返しなのですが、そんなことを考えています。
     
     熊井学校って、自然に出来た学校なんですねぇ、なんて素敵なことでしょう。いつか熊井先生とシェイクスピア談義をしたいと密かに念願しているのですが、まだまだ僕の範囲では妄想の世界でしょう。勿論原典で読んでおりますが、時間がないとなりませんので、なかなか捗ってはいませんが、継続だけはしているつもりです。熊井学校の用務員さんでいいので、末席にでも坐らせて頂けるよう、今後尚一層の努力をしたいと存じます。
     
     尚僕たち主従も、ヴァーモントのターシャさんのお宅へアポなしで訪れてまいりました。かれこれ10年前になるでしょうか。僕たち主従はターシャさんの絵本の馴染みだったからでした。真冬になりかけておりましたが、大歓迎して戴きました。絵の製作中でした。隅っこにはクリスマスの準備中のが置いてありました。お花は温室にありました。映像の中に比べたらホンの少しだけでした。でもどんなにほっこりとした気分になったことでしょう。ですから今回のことは人ごとには思えないのです。
    主人はラズベリーのジャムを、僕はりんごの砂糖かけを頂戴して帰ってまいりましたが、僕の生涯の思い出となっています。
     
     同じファンタジーでも、憧れられないファンタジーもありますが、こうして生活に密着したファンタジーって本当に素敵です。生きる勇気をたっぷり戴けるからです。高柳先生さま、貴子さま、色々と本当に有難う御座いました。ご苦労さまでした。ご機嫌よう!!!

  10. 文殊 より:

             道草先生
     
     有難う御座います。このブログにいつも来てくれている悪餓鬼の友人たちからもプレゼントが来ましたが、Ryuは種無し葡萄かと思ってたよとか、ホモじゃないかと真剣に想像してたよとか、まったく口性がありませぬ。でもみんないいヤツでして、心から慶んで戴きました。そんな面では杏は幸せなスタートを切れたのでしょう。又僕はまじに忙しかったのです。同じ仕事をして片一方は心臓手術を受け、そのリハビリ中に発作で亡くなってしまったぐらいですから、過酷な仕事でした。なぁRyuよ、この会社45歳定年制にしないかいと主人の発想でした。人生に度説っていいもんじゃないかと。たっぷり退職金をもらって、その第二の人生をどう生きようが素敵なことじゃないかと。続けていたいならそれもよしで、どうだろうかと5年前に持ちかけられ、株主総会で見事通ったのでしたが、その主人はどれほどこのことに憧れて死んでいったことでしょう。定年になる前に逝かれたのですから。従って僕は彼の分まで生きなければなりません。弱音を吐いたり、愚痴を言ったりすることは一切罷りならぬところに現在は追い詰められています。でもこのプレッシャーを有難く思っています。
     
     杏が生まれて、どこか人生観が変ったような気でいます。愛とは守り抜くことだと主人の口癖でしたが、まさしくその通りなのでしょう。僕には守るべき大切な命が授かったのですから、天運我にありという思し召しでしょう。有難いことです。又先生は先生らしいことをされましたね。僕の場合はバタバタしていたものですから、すっかり忘れていましたが、主人のお宅では息子が大きくなったら一緒に飲むんだと、余市のニッカ工場にウィスキーの樽を熟成してとってありました。現在は弟さまが管理していらっしゃいますが、僕たちは今年一番いい出来のボルドーのワインを一箱買おうかと相談しています。下戸の娘だったらどうするというので、旦那だって出来るじゃないかとか侃々諤々です。でもそれをしたいなぁ。よくモノはモノって言いますが、でもモノが心だってことを、先生のコメントを読ませて戴いて改めてそう感じました。きっと何かをするでしょう。
     
     そうですね、杏がこの本を嬉しく、或いは有難く読むのは、ちょうど通過儀礼のようなものでしょうから、年齢に従って様々に変化して行くことでしょう。出来たら、この本を特別早くなくても立派な本だと評価出来る子に育って欲しいと念願しているところです。今週は京都へは行けません。午後から湯河原でリハビリをしたいと日程を組んでしまいました。妻もそれを強く勧めるものですから、杏には悪いのですが、遠慮なく行ってこようかと存じます。会社勤めの垢でも、ついでに流して参りましょう。
     
     先生の詩の引き出しは本当に凄いですねぇ。今回も僕たちの教えとしてずっととっておくことでしょう。何にも変え難い素晴らしいプレゼントで感激しております。有難う御座います。そして今回のドロシーさんの詩は特別に含蓄がある詩ですね。大変勉強になります。奥嵯峨野の化野念仏寺にかけてある教えのような詩でしょうね。少々視点が違いますが、「子供叱るな来た道だ 老人苛めるな行く道だ」 そんな風なことをも考えさせて戴きました。いつもながらのご厚情を深く深く感謝申し上げます!有難う御座いました!
     

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