今年の櫻忌

 

 花の細密画が得意な画家・石川美枝子さんのヤマザクラの絵

 

 

  今年の櫻忌

 

 

 ご供養する方々は年々増え、今年で千人を突破致しました。高野山のお坊さんからお護摩と読経して戴き、

その後夭折された方々のお名前と忌み歳と、 一人一人読み上げ、その都度胸に去来する故人の大きさと、

そしてどんな方も決して遣り残して亡くなったのではないのではと不思議に信じられてくるのです。

何故なら亡き後も、それぞれの幹が枯れることなく、覆水のように故人の樹は生きていることを実感出来るからです。

 普段は十人程度の小さなご法事ですが、ちょうどよく櫻の花を手向けた佛前には、

何と150人もの方々が入れ替わり立ち代わりなどして大勢さまから来て戴きました。

 CEOのお計らいで、振る舞い酒もたっぷりと、お料理も沢山出されました。五人ほど、各々大好きな故人のお話を法話方式で 致しました。

CEOが最初で、亡き主人のお話を結構長くなさいました。私はそのお話に加わらないほうがいいぐらい素敵でした。

続いて私は早川さんから勉強させて戴いた久坂葉子のお話を致しました。その時冷たい一陣の風が吹き、庭先から沈丁花の花と

 江戸彼岸の花吹雪が降り、一面に花々の香りが漂って来ました。生きたくても生きるのにとても窮屈な思いがあったのでしょうか。

いつまでも語り繋いで行く所存です。 彼女が遺した素晴らしい純度の高い香りの文は、千年櫻の古樹に似て、

きっと永遠に生き続いていってくれるでしょう。お昼ごろ大勢いらっしゃった中、私は能『西行櫻』から序の舞の一調を吹き、

次第に盛り上がったところで、CEOのフランス人の奥さまが何と美しいヴァイオリンの演奏をしてくださいました。

中には歌いだす方もおいでで、鎮魂歌として歌われる木遣り歌や津軽三味線まで飛び出して、まるで演芸会になってしまいました。

この日のために、亡き主人宅で、CEOご夫妻は精魂込めて準備段取りをなさったお陰でありますが、

きっと亡き主人が始めたこのご法事を、こんなに賑やかにしても、主人は歓んでくれるに違いないと確信しました。

朝9時から夕刻の5時迄 たっぷりと時間が掛かりました。色々な文化人や研究者の方々や経済人の方までもが、

時には談笑したりシンミリしたり大いに食べたり飲んだり、皆それぞれにそれぞれの思いを寄せて、生きることの無常と、

又お大師様がいうが如く、天然自然の理法の戒めを心から素直に受け律しながら 生きて参りたいと思いました。

花びらは潔く散っても、その樹幹はしっかりと生きているのだと逆に夭折された故人さまからお励ましを実感出来た一日でもありました。

 今日の東京は花寒で、花はゆったりと咲き開いて来つつあります。帰って来てもまだ余韻がたっぷりで、花とともに酔っています。

花はもう五分咲き以上で、この週末辺りが見ごろになることでしょう。眠れる方々とともに、繚乱と咲く櫻の花を心から満喫したいものです。

 

合掌!南無大師遍照金剛!

 

 

 硯水亭主人

 

 

尚本日3月27日は久坂葉子の誕生日でもありますが、早川茉莉さんの著書「エッセンス・オブ・久坂葉子」をご紹介させて戴きとう存じます

 

  

  今日のBGM アンジェラ・アキさんの歌『サクラ色』をお聴き戴きたくて

 『サクラ色 http://mora.jp/package/80307744/ESCL02950/』 

 昨年この歌はアンジェラ・アキさんによって、シドモアさんの墓所にピアノを持ちこんで『サクラ色』が演奏されました

 ↑ 硯水亭の記事(上記全文をクリックされますと或るメッセージと無縁仏と櫻と」が出て、その文中でご紹介させて戴きました

 

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