あれからまる三年

 

 

夏用扇子入れと小物入れと

 

 

     あれからまる三年

 

 

     誰にでも哀しみあり

     すべて激変したあの日 もはやずっと前のことのよう

     主人既に彼岸に渡れり 我が眼前 茫漠として前途白く澄みいたりし

     ただ黙して天から地から 鋭く尖がりし僕の心をホロホロと

     激昂せねど ピリリうたひたる弥陀の声 前に出てしかるべきぞと

     早暁三時起き お灯明点し ひたすら読経三昧

     観音教 法華経 般若心教 そして涅槃教と

     今日はいい日旅立ち さらに前へ 力強く一歩前出よと

 

     ただし 懐かしきあの声 いずこから聞こえ給ひしに しばし涙ハラリと落ちんぬ

 

 

  佛は常にいませども 現ならぬぞあはれなる 人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ 

                                                                                         (「梁塵秘抄 第二 二六)

 

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あれからまる三年 への4件のフィードバック

  1. 道草 より:

    あれから3年が過ぎましたか。時の経つ早さを身に沁みて感じます。しかし、幾歳月を過ぎようと、敬愛思慕の念を忘れぬ、むしろ、歳月と共に強まる思念の後人がある限り、先師は報われて尚余りあると申せます。以て瞑すべし。たゞ、合唱あるのみです。「時のつぐのひ」   薄田泣菫  時はふたりをさきしすばまた償ひにかへりきて、かなしき傷に、おもひでのうまし涙を湧かしめぬ。

  2. 文殊 より:

         道草先生 今、ご法事をすべて終え、帰って参りました。やはり弟君さまも淋しいのでしょう。極力しゃきっとしておりましたが、僕にそんなに冷たくしないで、今まで通り付き合ってくれよと何度もおっしゃるものですから、お父上さまのお話をして差し上げました。時には、仕事が中途しか分からなくとも、全責任を感じてやるもので、時としてそれが正解だよと。主人に跡を継がせる時のお話でした。確かに僕は冷徹なほど、一定の距離を置いていますが、心の中まで冷たいわけではありません。しっかり手を繋いで励まして参りました。その時だけ彼は涙をこぼしました。僕に、どうしても元気でいてもらわないと困るとダメを押された感じでした。 時の経つのは本当に早いもので、まさしく先生のおっしゃる通りです。先生から頂戴致しました薄田泣菫の「時のつぐのひ」 余りにも時を得ておりましたから、帰るなり、この一文と先生の暖かさを感じ、自宅に帰ってから、ボロボロと涙したところです。どんなに有難かったことでしょう。本当に先生、有難う御座いました。 会社を離れ、財団だけにしたのは、僕にオニになるべきというような心があったからです。そうしないと、お互いにつぶれてしまいそうで、大鉈をふるって大正解ではなかったかと、今つくづく感じています。主人を、二人して、この世に生かしてあげようと、最後に彼に申し上げました。泣きながら、ウンウンとうなづき、弟君さまも、僕の本音を知ってくれたようです。僕にしては、苦しく辛い選択であったのですが、主人を二人とも慕うがためです。 櫻の山を築こうと思い立って、永い間交渉していたのがやっと決着致しましたが、山には檜や高野槙やヒバなど、重要でかつ大切な樹々が多く、伐採までして、櫻を植えるべきではいあのではないかと悩んでいます。焦るべきではありませんね。そしてやはりゴルフ場の選択が最もよかったのではないかと、少々優柔不断な状態です。それは主人存命中からの交渉でありましたから、仕方なくここまで来てしまった仕儀ですが、計画の内容を根本から見直してもいいのではないかと、今策定中です。それが逆に主人のためになると考えます。と、あれこれふっきれましたら、是非一度京北に伺いたいと心底から存じあげます。主人の夢の跡を立派に継承したいためです。 先生の御文から、そして薄田泣菫の詩句から、心から動かされ泣かされました。お陰さまで、きっといい涙ではなかったかと存じあげます。関東地区は14日に梅雨明けしたものの、全くの晴れの日はたったの二日です。戻り梅雨もいいところで、各地方の大きな被害を見るにつけ、やはり今回の岐阜の山も、エコ計画の中で、ちゃんとした林業として成立させるべきで、新たな開発はすべきではないのだろうと、改めて感じおります。本当に、何もかも有難う御座いました!!!

  3. gansan より:

    もう三年も経ちましたね。合掌ハスの花http://aozora0504.hp.infoseek.co.jp/hasu-2009.shtml

  4. 文殊 より:

          Gansan兄さん いつも大切な時に来て戴きまして、本当に恐縮です。有難う御座います。 ごく最近Mさんから、僕たちの櫻山計画に、何故か絶対に参加出来ないとのご返答があったので、とってもショックで立ち直れないような気がしてなりません。このところ、出資原資を一切使わないで、格安で、岐阜山中三つの山を獲得致しましたが、よく調べてみると、檜・ひば・高野槙など、高級で非常に大切な樹木が90%あることが分かりました。 それを伐採してまで、櫻を植樹する気はにはなれりません。やはり辞めたゴルフ場を中心に考えるべきだったかと、今更ながらに感じるものですが、今の林業の実態を思う時、ここはここで徹底的に手を入れ、美林にすべきだという意見が多いことも事実です。日本の林業は極めて寒いのです。まぁここはどうするか、もう少し考えますが、それにしてもMさんから断わられたのは、主人に対しても申し訳なく、立ち直れない思いでいっぱいです。どうか兄さんによって、どこか少しでも繋がりを持って戴きたいと、心から御願い申し上げる次第です。 やはり京都の奥にある、Mさんが主張していたあの場所を確保するのが近道だったのでしょう。今は心から反省しております。どうかまだまだお見捨てになられないで、応援して下さることを、是非ご期待申し上げております。今夜はお越し戴きまして、本当に有難う御座いました!

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