硯水亭のゆえんと栗名月

 杏の三色オニギリ

 杏のちっちゃなオニギリ 庭内でのミニピクニック用

 

 

 

 硯水亭のゆえんと栗名月

 

 

 朝目覚めると、爽やかな秋。このところ冷え込んでいたらしいが、東北の天空より遥かに暖かい。

早速スダジイの実をカラごとフライパンで炒る。無論はぜるので蓋つきで。湿気が完全になくなってから取り出しカラを取り、

スピードカッターで刻む。その後ちょっと食べてみると渋みと苦味があって、子供に無理だと分かり、

コーヒーミルで更にサラサラな粉末(パウダー)状に。ぅん、これなら使える。ここから完全な我己流。

バターと砂糖と蜂蜜を30gずつ、卵白大さじ2杯をクリーム状にしてから、団栗粉100gと小麦粉50gとをよくかきまぜ、

既に自作のオレンジ・ジャム(スライス状にして作り置き)の刻みをハーブカッターで微塵切りした後、揉みこむ。

それをテーブルに板状に伸ばしてから、型抜きしてもいいし、杏にやらせたように、フニャララの棒状でもよい。

ケーキの分は一番上にスライスしたオレンジ・ジャムを乗せ、再び蜂蜜を塗る。ムムゥ~~これなら何とかいけるかもと確信す。

それを160℃のオーブンで、20分!仕上がりはもう一度上から蜂蜜をちょいと塗って、出来上がりぃ!!

 

 ついでにお昼にミニピクニックを企画。庭の中にある築山へ。芝に緋毛氈をひいて暖かくし、しづと杏と大風を連れ出す。

ご機嫌な杏、一週間も見ないうちに何とも頼もしく成長している。しづにサーモンのでかいオニギリを。杏には特製三色オニギリを手渡すと、

肉そぼろのオニギリに手を出す。これには酢生姜の微塵切りが入っていたのだが、完全に美味しそうに食べている。驚く。味覚の発達が嬉しい。

夕べ帰ったばかりの時、NHKクローズアップ現代で、何と辰巳芳子先生が登場していた。久し振りにお元気なお姿。とても85歳には見えない。

食の危機、あの終戦間もない頃より、今の私たちの食が圧倒的に細くなっていると大驚異。先生は食は愛、愛することと食は完全に一致すると意味深い。

 

 

マーマレードとスダジイのケーキ

手づくり団栗ケーキ オレンジ入り

 

 

  ケーキは家人全員で戴く。美味しいと好評を博す。

何やら野性味がとの問い掛けに、何だろうと謎賭け!ぅふふ!香ばしい味わいで大正解!

今夜は十三夜。旧暦の仲秋の名月(旧暦9月15日)と、後(のち)の名月(旧暦10月13日 十三夜)とは、

日本独自の美意識、奥ゆかしき栗名月となって、霜月の茶は敷松葉が美しくなる季節とされ、茶花は詫助か白玉椿、季語は初時雨。

どうやら素晴らしいお天気のようで、今宵の天体ショーがとっても楽しみ。古い文机を出し、その上にこのケーキもお供えいたしましょう!

焼き栗や里芋やお団子を、ススキの花穂とともに奉らめ。秋の夜空、ペガサスと水瓶座の中間に来る頃が、ちょうどいい栗名月となり昇ることだろう。 

 

どうもわたくしは読書が早いらしい。それでもちゃんと読んでいるから不思議。

感動作で、石田衣良さんの新作『チッチと子』は2時間で読了、

NHKで新しく放送される司馬遼太郎の「坂の上の雲」の文庫本一冊(8巻のうち1巻)は、平均4時間で。

だがウェッジ出版という会社から出ている室生犀星の「庭をつくる人」は、そうはいかない。

濃厚な中身だからかしらん。文庫本でも2日は掛かる。

その中に、次の一節が出てくる。「室生犀星/詩集抄出」(庭をつくる人より)

 

                   机の上の水入れに

                 毎朝水がたゝへられてゐるが

                 いつも美しい朝ごとの水である

                 わたしはその水を硯にこぼして手紙を書く。

                 水はいつでもあたらしく

                 水入れのそこにおとなしく静まつてゐる

                 覗き込むと朝の明りがこもつてゐる。

 

 上記の詩が我がブログ名の出典のゆえんで、いつもは硯に水が静かに沁み込むように、そんなお酒の酔い方をしたい気持ちであると言っているが、

本詩がこのブログ名の出典であったことを明かそう。ブログで詐欺や殺人まで恐ろしい広がりを見せている昨今である。

私は、我が自筆の手紙か、必ず対面して出逢うなどしなければ、ネット上では殆ど人を信用しない。(但し一人を除いて)

 

我が家の植木鉢の落葉樹たちも、薄紅をひいたように、ようやくくれない色に染まってきたようだ。

たった今、宵闇にまぎれて妻の手を取りて、宵の天空を仰げば、煌々たる十三夜、侘び寂びたるや見事!

 

 BGMはTAM(多夢)さん作曲『瞳を閉じて』 

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