楊貴妃観音と楊貴妃櫻

 

 

 門跡寺院・泉涌寺入り口に 楊貴妃観音堂あり 楊貴妃観音さまがいらっしゃる

 

 

 

 楊貴妃観音と楊貴妃櫻

 

 

「去年今年(こぞことし)」と書いて 新春の季語らしい

静かなお正月を迎えて 慌しく過ぎ去った去年のことを振り返ってのことでしょう

『後拾遺集』に 「正月(むつき)一日によみ侍りける いかにねておくるあしたにいふことぞ昨日を去年(こぞ)と今日を今年と」ある

今年も色々とあったもので 大手術の正月から明けてから 長男誕生もあった 父たちと 家族が一つになれたことも大変に大きかった

慌しい日々であった そんな忙しいのに よくこのブログを更新して出来たものだと 我ながら感心する

「去年今年貫く棒の如きもの」 (虚子)

「路地裏もあはれ満月去年今年」 (鷹女)

 

紅葉が終わりを告げ 東福寺に行く途中立ち寄ることが多い御寺・泉涌寺境内は 本来の静けさを取り戻し威儀を正していることだろう

大門入って直ぐ左手に 楊貴妃観音堂があり 春には楊貴妃櫻が咲くのだろうか 御寺は美しい寺である 

皇室所縁の寺院から 京都の方々に御寺(みてら)とわざわざ尊称をつけられ 人々からの崇敬を集めておられる

 

西行には櫻の花だけではなく 四季折々の美しい歌があり 冬は冬で春待ちの歌であろうか 私の好きな冬の歌が多い

「山ざくら初雪ふれば咲きにけり吉野の里は里に冬籠もれども」

「仙人(そまびと)のまきの假屋(かりや)のあだぶしにをとするものは霰(あられ)なりけり」

「ひとり住む片山かげの友なれや嵐に晴るる冬の山里」

「吉野山ふもとはふらぬ雪なれば花かと見てや訪ね入らまし」

「山櫻思ひてよそへでながむらば木ごとの花はゆきまざりけり」

「わりなしや氷る筧(かへひ)の水ゆゑに思ひすててし春の待たるる」

 

西行も 独り庵にて 心から春待ちし そのような厳冬を越したのでありましょうか

楊貴妃観音は もともと聖観音菩薩さまであり 楊貴妃櫻は山櫻と里櫻の一種で新種であります

どちらも原形の御名ではないのですが 古代をいとおしく思う心は まったく同じことでありましょうや

 

 

 

楊貴妃櫻

 

記 楊貴妃櫻とは 現在楊貴妃観音の御像の傍にありますが 元々は荒川堤で作られた新しい櫻です

江戸時代 山櫻と里櫻の仲間で交配し八重櫻に 多く編み出された八重櫻の一品種です

 真冬に 櫻の花が咲くことをを思い出すのも 聊かいいことでありましょう 櫻がこの寒さにも懸命に頑張っているのですから

 

 

 

 

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