杏と大風と手賀沼と

 

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                             杏と大風と手賀沼と

 

 

 お正月の喧騒も終わって、静かな日々に戻りました。小鳥の餌台は杏のお部屋の傍にしてありますが、杏はどうも鳥類が大好きなようで、暮れに我が家の池にちょっとの間だけやって来た鴛(オシドリ)夫婦に、又逢いたいなぁとポニョポニョ言っていましたから、じゃ手賀沼に行って観ようかぁということになり、可愛いオヤツセットを準備して出掛けることに。妻は三が日終わったら、早速三月の発表に向け、必死の形相で勉強に打ち込み、朝早くからさっさと品川の我が家通いが始まっているのですが、夜になると大風のヤツは母親のおっぱいを求めてどうしようもないクセに、ちっとも妻の後を追いません。ハナから諦めているのでしょう。ところが杏と私が出掛ける段になると、わぁ~わぁ~泣いて泣き止みません。仕方なく、暖かいままのスープをポットに入れイクメングッズを持ち出し、車の中へ。杏は子供用椅子に座れるのですが、大風は抱っこ紐で横に抱えるようにして運転です。首都高に上がってから約45分で手賀沼に着きました。見事に広がる広大な空。車から降りると、杏は早速湖畔へヨタヨタ。車の中でオムツを替えたりミルクをあげたりしてから、私も杏のもとへ。杏は岸辺に群がる水鳥たちに何やら一所懸命に語り掛けています。最も多い鳥はコガモですが、鼻が赤いバンや鼻が白いオオバンやコハクチョウやアビやマガンやハクガンなどもたくさんいました。ヒシクイやヒドリガモやコオリガモやスズガモやトモエガモやオナガガモといったガン・カモ類の他に、シギ達やオシドリやカイツブリやコサギやアオサギやアトリやシメなどもオールスター勢揃いです。よく観るとセキレイやチドリのような小さな鳥たちも。杏は大興奮できゃ~きゃ~言っています。大風も手足をバタつかせ大喜びの風。手賀沼は日本一汚染された湖畔だったのですが、必死の浄化作業のお陰で、今の湖面は美しい水辺に変わっていました。湖水が冷たいせいか、マガモやコガモたちの一部は丘に上がって、新芽の芝を食べています。

 

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 他の鳥たちも湖畔の岸辺に上がって日向ぼっこ中!と、中に珍しい鳥が。杏がいち早く見つけました。顔や鼻が赤く大きいのです。杏に何ていうのか調べに行こうというとコックリ頷くので、手賀沼親水公園に移動。先ず水の館へ。鯉や、色んな魚が飼われていましたが、反対側の「我孫子市立鳥の博物館」に向かいました。三階建ての瀟洒な建物で、よく見ると我孫子市立と書かれてありました。大人300円を払い、後の二人は無料です。上から観たほうが楽かもと、エレベーターで三階へ真っ直ぐ。ドアーが開いて、事件が起きました。何と最初の展示物は巨大な鳥の恐鳥でした。杏は途端にすくんでわぁ~~っと言ったかと思うと泣き出してしまったのです。抱っこ紐の中の大風はちっとも泣くそぶりはありません。「ダァ~~!(ダディ!)」と言って杏にしっかり抱きつかれました。その場を直ぐ離れ、いっぱい鳥たちが展示してある部屋へ行く。すると今まであんなに泣いていた杏が前へ前へと進みだします。でもどうして動かないのかと不思議そう。そしていつしか興味津々に。

 

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 杏はずっとご機嫌でした。いつまでもいたいような、そんな様子でガラスケースに顔をくっつけて観ていました。館員に、シチメンチョウのような大きな水鳥は何ですかと訪ねたら、ああアレね、アレは家畜の鳥が野生化したものよと答えてくれました。名前も教えて戴いたのですが忘れてしまいました。カワセミはいませんかと訪ねたら、手賀沼の支流域に行くと幾らでもいますよと。誰もいない貸切状態の館内で、何と福袋が千円で売られていて興味があったので買ってみたら、杏が大いに喜ぶ真っ赤な首をした小さな水鳥カイツブリのバッジが入っていました。それを手に取ったきり手放しません。よっほど気に入ったのでしょう。千円は無駄ではありませんでした。大風は泣きもせず、でも時々足を勢いよくばたつかせ、最近ウンチも立派なものをするし、きっと誰かさんに似て腕白坊主になるぞと思われました。喜怒哀楽がはっきりしてて、妻似で静かな杏とは対照的です。でも杏は再び湖畔の、生きた水鳥たちに逢いたくなったようで、そこを小一時間で離れました。ついでにこの博物館の隣接したところに、「財団法人 山階鳥類研究所」があり、一目だけ観ました。こんな鄙びた研究所に、ご結婚前の清子内親王さまが通われていた職場です。ひっそりとしていて、人の気配がまるで感じられません。よくぞ通われたものだと思いました。でもここは鳥類研究としては国内唯一最大規模の研究所です。湖畔を横切る桟橋を渡ると、道の駅しょうなん。早速杏の手をひっぱって野菜特設売り場へ。生産者の名前が書かれた新鮮な野菜ばっかり。車をいいことにどっさりと買ってしまいました。大橋から眺めると、既に夕刻。オヤツを食べる間もなく、杏と大風は車中いい夢でも見ているよ。自宅に帰ったら、未だ妻は帰っていなかったけれど、相当な覚悟らしい。この連休が終わったら再びオフィスへ勤務する私。家を出る時、愛する子供たちから泣かれるだろうか、ちょいとだけ心配。でも皆で頑張ろうな!

 

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 鳥に関する新年の季語

 初鴉~ハツガラス 元日早々に鳴く鴉 鴉が群れて鳴く時はその下にいる病人が亡くなる迷信があるが、不吉な鳥でもお正月のおめでたい日に鳴くと霊鳥という意味を籠めて迎えて詠んだ。「明鴉(あけがらす)」、「夜明け鴉」と同じ意味だが、初鴉は正月の時だけ使われる。「吾がこころわれにある時初がらす 梅室」、「かんばせを見せてとまりし初烏 静塔」

 鷽替~ウソガエ 正月七日の夜、福岡・大宰府天満宮で参詣者が縁起のいい木製の小鳥や鷽(ウソ)を人々と交換して持ち帰ることをいう。神棚に祀ると火災除けになると信じられている。東京の亀戸や大阪の天満宮でも行われるが、日時が異なる。「鷽替やまこと顔なる古帽子 知十」、「鷽替に楠の夜空は雪こぼす 朱鳥」

 鳥総松~トブサマツ 新年の門松を取り払った穴に、門松の一枝を挿すことをいう。直接鳥とは無縁だが、鳥の字があるから書き記しておく。その松の枝が根付けば縁起がいいと言われているが、ありえないことだろう。その昔、木こりが木を伐った後、その梢を伐り株に挿して山の神に祈願した風習によるものだろう。「居留守松」と同じ。「一筋の寒き町なり鳥総松 拐童」、「星ひとつのこる大路や鳥総松 耕衣」。そう言えば京都の松飾の松は根っこがついているものであった。

 

 ご参考記事 「あれは留鳥か旅鳥か 秋の野鳥たち」

 

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