蕗味噌

 

 

 蕗の薹と甘味噌炒め 作り置けばお酒のアテだけではなく パスタやお粥さんにも汎用可能 ほころびはじめた当家の辛夷と

 

 

 

蕗味噌

 

 

ポカポカ陽気というより、初夏のような驚くべき暖かさ。

邸内で採れた僅かばかりの蕗の薹(フキノトウ)を使って蕗味噌を作り、父が飲む冷酒のアテとして作ってあげた。

 

蕗の薹をさっと洗ってから荒く刻み、熱した鍋に胡麻油を敷き、そのまま蕗の薹を炒める(私は湯がかない アクを好む)。

蕗の薹にいい加減に火が通ったら、砂糖大匙で大目に加え、更に炒め、続いてダシ汁、味醂を加えよくかき混ぜる。

全体がよく混ざったら味噌を適宜入れ、弱火に落として、木杓子を使ってじっくり練り上げる。

全体に照りが出て来たら、木杓子で中身を寄せ、鍋底が見えるようになったら、それで出来上がり。

苦味の風味はまっこと春らしく、市販されている蕗味噌より遥かに風味があって美味しい。

(但し若葉の蕗の薹はアクが強いので、キッチン用ビニール手袋の使用をお薦めしたい。真っ黒になってしまうから)

 

パスタを茹で、その茹で汁の中で、ついでに菜花も茹でてしまって、 菜花は直ぐ上げて水に晒しておく。

アルデンテ状態のパスタに、蕗味噌を混ぜ込んで、菜花や紅梅をお飾りにして昨夜は夕餉としたが、何と杏も美味しそうに食べた。

この苦そうな風味をモノともしない娘に驚いたのだが、味覚は若い時分から発達することがいいのだろう。

この分だと野蒜(ノビル)も食べてくれるだろうか。「烏賊と浅葱の酢味噌和え」も難なく食べていた杏は、

妻と同じように好き嫌いがない。但し妻同様、異性に対して絶対に好き嫌いを発揮して欲しいと願う親馬鹿ぶりで可笑しく想う。

 

 

 菜花と佛の座と薺(なずな)と まさに春・テンコ盛り

 

 

蕗の薹(とう)とは

 

一般に薹(とう)が立つと、冬野菜や新芽が成長し硬くなると美味しくなくなることを言う。

明日、二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」だが、

土中の虫たちが蠢き始める啓蟄には冬野菜など、薹が立って来るようである。

薹(とう)とは花がつく茎のことで、物や人のことも盛りを過ぎたら、薹(とう)が立つと揶揄される。

冬眠から目覚めた熊が最初に口にするのは、これら蕗の薹であるらしい。

蕗の薹もあまり花が開くと好まれなくなり、「蕗の祖父(じい)」とか、「蕗の姑(しゅうと)」という失礼な別名で呼ばれる。

だがその蕗の薹も、真夏に立派な葉をつけ、この柄をキャラブキにすると尚一層美味しいし、

薹の立った冬野菜は美しい花をつけ、実生にする種をつける。楽しみも色々である。

(読売新聞 2010年3月5日夕刊 言の花参照)

 

 

 

 土門拳の写真 室生寺の十一面観音菩薩さまに オオイヌフグリを置いてみた

 

広告
カテゴリー: 料理 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中