今年の『櫻忌』 観音大悲は花筏

 

 

 平清盛が厳島神社に寄進せし国宝「平家納経」に描かれた山櫻(一部)

 

 

 

 

今年の『櫻忌』

 

~観音大悲は花筏~

 

 

今年もやってきました櫻忌。亡き主人が始められて、よもやその御方が40少々で夭折されるなんて。

22日に東京の櫻は開花しましたが、寒さの中でも徐々に膨らみはじめ、でも満開にはもう少しというところでしょう。

朝九時から始まる今日の法要に去年より50人多い200余名のご参加。真言密教の導師の読経と御護摩供養が進むうちに、

立ち込める煙の中に、春の暖かで確かな日差しが入って来ました。今年から入る方々も大勢で、過去帖を読み上げるのも一苦労。

だが心から鎮魂の想いを託し精魂を尽くす。主人の邸内の江戸彼岸と山櫻はほぼ満開。今日の日を迎えてくれています。

 

今日は「櫻始開」の日で、何故「サクラの日」になっているかというと、

日本から尾崎東京市長によって寄贈された櫻の苗木を、アメリカ・ポトマック河畔に、

エリザ・R・シドモアさんとタフト大統領夫人・ヘレンさんと在米駐日大使珍田夫人がともに植樹された日だからです。

その後、高峰博士などの活躍で、ニューヨークのハドソン河にも植樹されました。

私たち主従はシドモアさんのことを後世に伝えて行くべきことだとし、併せて無念にもこの世から夭折された方々のご供養を、

十数年前から、毎年この日にやっております。この30日は旧涅槃会にあたり、その翌日が西行の忌日にあたりますから、

釈尊と同時期に、しかも花爛漫たるもとにて弘川寺で亡くなられた西行は何て幸せな御仁なのでしょう。夭折された方々も、

この日ばかりは花見です。魂を呼び起こし供養しお花を見せられるのですから、何とも嬉しい法要なのです。

 

すべて夭折なされたご霊魂が毎年この時季にお出ましになられ、生きとし生けるものと一緒にお花見が出来るのです。

特に今年は若い仲間が後10日もしたら、どっと入って来ます。精神を鍛錬し急がず、自前で整然たる櫻山を実現して行くことでしょう。

福島県の花見山や、新城市豊岡にある比丘尼山の櫻山などの例は、今でもいつでも直ぐ創れそうですが、私たちの場合、幾つもの

研究施設や見本園や、美術館や信仰の対象としても考え、様々な施設も検討していることから、焦らずしっかりと策定して参る所存です。

法要後、去年と同様に一大演芸会となっていましたが、淋しくはしないという亡き主人の弟君さまのご配慮が行き届いたのでしょう。

今年も無事「櫻忌」を終えて大満足です。さぁさ、愈々花盛りの季節です。皆さまもどうぞご機嫌よう!

 

 

 

 小石川植物園 櫻園にて 今週末から4月1日にかけて満開になることでしょう

 

 

 関連記事 「ワシントンの櫻とシドモア女史の日本への熱き思い」 (硯水亭歳時記 Ⅱ)

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