ホロコースト以上の原爆投下責任と戦勝国の屁理屈

 

 

 極東国際軍事裁判での 被告席

 

 

 

 

        ホロコースト以上の原爆投下責任と戦勝国の屁理屈

 

 

 今回の記事を発表してから多数のメールを頂いた。厚く感謝申し上げます。中でも最も多かったのは尖閣諸島問題先島諸島問題への中国進出の懸念や、韓国が領有権を主張し軍隊が実効支配している竹島問題など、更にはロシアとの北方四島問題など、日本が抱える国境問題に対する危惧が多かったように思う。従って米軍の抑止力が最も大切だと。皆さんのご意見を伺っていて、全くその通りであると思い、一つ一つセッセとご返事を差し上げているところである。永い歴史の中、日本は島国であったから、ややもすると国境認識に乏しく薄い。間違いなく憂慮すべき問題である。他国から不法侵入され、漁獲類の乱獲なども最早赦せない。韓国も中国もその都度、従軍慰安婦問題や南京大虐殺問題などを過度に取り立てて、謂わば外交カードに使われて来た。でも私たちも歴史の真実に迫る必要があるのだろう。抑制力について、アメリカの核兵器の傘下に入っているというご意見ももっともであるが、でも私は有事の際、果たして本当に米軍は機能するのだろうかと疑って掛かっている。いつか広島を訪れた老アメリカ核兵器開発学者が、原爆投下は全く間違っていないとツラッとして語っていたのを、どうしても忘れられない。原爆投下された国家が原爆の傘下に入っている矛盾のほうを優先にして私は考えたい。原爆投下や各都市へやった絨毯爆撃など、ナチのホロコーストと全く同じで、或いはそれ以上ではなかっただろうか。戦争だったからどんな悪逆な人殺しも赦されるのか。私は日本人として、そのことを胸の奥に秘めて決して忘れやしない。

 そもそも米軍の抑止力とは、戦争を始めた国家に対し、アメリカ人保護のためにだけあって、海兵隊とはその先陣をきる部隊としての性格を持っているに過ぎない。更に言えば戦後沖縄基地は一貫してアメリカの戦争の出撃拠点であった。ベトナム戦争やアフガンやイラクの各戦争でも重要基地となっているではないか。では日米安全保障条約とは如何なるものだろうか。60年安保闘争以来、米軍の動きを見るにつけ、本当に日本の安全を守ってきただろうか。自衛隊にスッ高い値段で買わされて来た戦闘機だって、空対地の戦闘能力がないばかりか、米軍の戦闘能力から遥かに落ちる。幣原喜重郎内閣が戦後直ぐにGHQに出した新憲法草案は明治憲法を単に柔らかく表現した立憲君主国的な草案であった。明治憲法には立派な民主国家創設の理念が備わっていたにも関わらず、軽く一蹴され、たった一週間で草案された俄か創りの憲法が押し付けられたが、ダグラス・マッカーサー元帥は保守的でも急進的であったがために、寧ろこれが幸いしたのかも知れない。憲法第九条問題を後日アメリカは後悔することになるのだが、アメリカの片棒を担いでくれるようにと、軍備を進められた結果が岸信介内閣の際顕在化し、多くの国民闘争の末、難渋を極めて誕生したものであった。しかも日米地位協定とは、在日米軍の軍人擁護のためだけにあり、これこそ滅茶苦茶な協定で、これを見る限り日米が同一の身分であるという意味なんかではない。残忍にも小さな少女が酷いレイプをされようが交通事故を米軍・海兵隊が引き起こそうが、私たちには逮捕権すらないのである。無論何度も話し合った結果、米軍にお伺いを立てて犯人を提供してもらう協力というところまで来ているが、歴史上ただ一度も本土攻撃(戦争によって)受けていないアメリカ国家が、こんなにも乱暴で横暴な遣り方であり、全く納得しかねる。NPTの話し合いだって合意されることはないだろう。核兵器を持つ国家と持たざる国家の不平等さがあり過ぎる。

 竹島が韓国軍によって占拠された時、米軍は何一つやってくれなかったではないか。でも結果それはそれでよかったのかも知れない。アメリカの自国に何一つ利益になる話ではないから口角を挟まなかっただけだが、米国の国債を最も所有している中国とアメリカは真正面から衝突することは決してないだろう。従って尖閣諸島問題も他山の石でしかない。米軍と韓国軍は一体であることもそうだが、私たちはそれらをどう評価し、今後各種国境問題をどう解決して行けばいいのだろう。「抑止力」とはアメリカが強引に沖縄に居座る幻想とプロパガンダに過ぎない。これはありとあらゆる歴史や国際法や慣習や常識を踏まえて、辛抱強く話し合いをし、兎に角包括的で総合的なパッケージとして解決の糸口を探らなければならない。と、いうのも、9:11同時多発テロ事件以来アメリカは全国民がヒステリックになり、対テロと定義づけして戦争を急いだ。アフガンだって、特にイラク戦争だって、後半年から一年間の猶予があって、国際協調路線と話し合いや更なる厳密な検証があったのなら、多分もう少しマシな方向に行ったことであろう。あれだけブッシュ元大統領は国民を「正義の戦争」と煽っておいて始めたイラク戦争は、果たして何の意味があるのだろうか。正義って何なのだろうか。イラクの元フセイン大統領が密かに開発していたとされる核兵器や化学兵器はどこにあっただろう。その時も日本はリトマス試験紙に掛けられたかのように、自衛隊を派遣し、実質米軍の手助けをしたことになろうとは、無念。軍事力を背景に、近年のアメリカのすべての戦争はコトを始めるのが早過ぎるのである。日本はこのような性急で危険な要望や協力を決してすべきではない。先の戦争後に開かれた極東国際軍事裁判だって、冷静に考えて見れば、一種の政治ショーではなかったか。

 国連で拒否権を持つ国家が第二次世界大戦の戦勝国で占められ、それは屁理屈でしかなく、未だに国連が健康に機能しているとは言えない。新興国や、特にアフリカの方々や南米諸国や弱小列国にはまことに気の毒であり、それには我が日本も無縁ではない。植民地主義はなくなったが、これに完全に代わるのが核の傘(これも屁理屈)であり、軍事の優位さだけで、有言無言のうちに弱小国家の発言力を圧迫しているではないだろうか。永世中立国のスイスだって軍隊があり、日曜日になると各村で射撃大会が行われているのが本当だ。永くスイスと親交を持って来た私には日本も軍隊を持つべきだと思うのは当然であり、自国のことは自国で守らなければならないと信じている。救急車や緊急出動部隊があって当然である。もっと言えばアメリカの武器利権を拒否し、我が国家で自国の武器を作るべきではないかとさえ思えて来る。そして国境問題などが起こった場合、出撃体制は堅持しつつ、永く粘り強い話し合いを諦めずに進めて行くことが肝要で急務なことだが、完璧な準備があっても我が国家内でのこと以外、断じて武器を使うべきではない。

 最近小林よしのり氏が上梓した「昭和天皇論」は感動的なものであった。大和朝廷は白村江の戦いで百済を応援していたが、てんでんバラバラな日本の国主らや、百済自身の分裂のお陰で、散々な敗戦に終わってしまった。だが中大兄皇子は即位せず喪服を着たまま、律令国家建設の重要性に気付き、断固たる国家作りに勤しんだ。その本(「昭和天皇論)では、横の関係を考えるのではなく、千年の縦の関係に思いを致し、昭和天皇は中大兄皇子のような気概を持って高潔で日本人の心の拠り所になったと感動的に書かれて痛快であった。御巡幸の、必死の天皇のお姿に涙を抑えることが出来なかったのだ。今こそ、選挙目当てのバラマキやポピュリズムを徹底的に排除し、日本を健康な国家に再建しなくてはならない。戦事中短波放送を聴き得たたった一人の御方は昭和天皇ご自身であったのだから、ポツダム宣言受諾をいち早く固め、あの終戦の放送が行われたのだった。それでも竹槍で最後の一兵卒まで戦おうとした一部軍部の動きがあったのだから(映画「日本のいちばん長い日」)、私たち戦争の恐ろしさを知らない世代でも驚愕せざるを得ない。(通常戦争の終結は兵士の死が三割で判断されるが、あの戦争で東条英機は七割の死をもっとしても終戦を受け入れなかった愚かな判断であった)。でも私は何もガンジー主義者ではない。真剣な核廃絶論者であっても、夢想主義者ではない。現実的に核廃絶はあり得ないとまで悲観しているが、フォークナーのように絶望していない。

 結論から申し上げよう。今や空洞化したような安保条約そのものを見直す絶好のチャンスではなかろうか。西側陣営にいたい気持ちは当然だが、あらゆる意味で、「永世中立国家」として自立してもいいのではないだろうか。そしてアジアの国家と連携し、歴史学者同士の研究会を徹底的に進め、包括的な話し合いの中に未来の日本を模索してもよさそうなものである。千年の歴史を持つ国民として誇りを持って現実的な方法を模索されたし。ノーモア・ヒロシマ!ノーモア・ナガサキ!普天間の無条件返還!沖縄基地の大幅返還!子供手当てより公認保育所の五倍増設!小手先ではない農業・漁業の振興!最も公平な課税である消費税の倍増!新規国債発行の絶対停止!企業課税の軽減!大幅規制緩和!限界集落の救済!景気対策への本腰!ノーモア・小澤一郎!ノーモア・輿石東!ノーモア・日教組!ノーモア・ポピュリズム!労組が主体の民主党に本当の改革は出来っこない!そして科学分野や日本の得意分野の振興!零細企業の救済と振興!更に事業仕分けとは国家再建のためにだけあり!やるんならもっと徹底せよと申し上げたい!

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