小さい秋見ぃつけた

 

 

 萩の花 万葉集には141首も萩の歌が出てくる 萩の語源は「生(は)え芽(き)」とか 妻のスケッチ帖の前で

 

 

 

        小さい秋見ぃつけた

 

 

 確実に秋になりつつあるようです。邸内では秋の気配がはっきりしてきました。萩の花が咲き始めました。小枝を採って、妻の画帳の前に飾ってみました。それと皆さまには純白の辛夷の花はよく御存知だと思われますが、辛夷には秋になるとコブコブとした面白いカタチの実がなるんですよ。庭の片隅を子供たちと小まめに散策しますと、新しい松ぼっくりが堕ちていました。何か工夫して創りたいなぁというと、娘の杏はたくさん掻き集めます。面白いのでしょう。すっかり歩き始めた長男は少しだけ暖色に染まった葉っぱを採っていました。クスノキから堕ちたばかりの落ち葉です。野葡萄の実もすっかり秋色に。エビヅルの実はまだちっこく青々としています。夏草のワルナスビの花も咲いていますが、とげとげしく採るのに大変。もう終わったかなと諦めていたハゼランも次々に小花をつけていました。咲いているところはちょっとの風で揺らめくのでなかなかデジカメでは撮れません。アマチャヅルの実もまだ緑(あお)いのですが、立派な巻きひげを蓄えてポチポチと生っています。そんなわけで我が家の花塚周辺は野の花でいっぱいに溢れています。

 

 

 白洲次郎・正子夫妻の「武相荘」 そこで発売されていたトートバッグの上に 辛夷の実を置いてみた

 

 よぉ~く見ると、こんな大都会のど真ん中にも秋が見つかるのです。先日も杏と散歩に行った有栖川宮記念公園には早くも鴨が飛来していました。「ダァ!バードカミン?」と、何やら杏が言うには、この鳥さんたちは杏の家にも来るのかというのでしょう。「ヤァ!」と応えると、手を叩いて跳ねていました。何事も熱心になると、ずっと頑張ってやるこの子は母親似でしょう。或いは単なる親馬鹿でしょうか。庭の餌場にやって来る野鳥の中にも偶に珍しい鳥が混じっています。オナガやホオジロやシジュウカラなども。水鳥は狭い池だから滅多に寄り道してくれません。Potterの真似をして、母親愛用の色鉛筆で描きますが、まだまだ絵になっておりません。グジャグジャですが、描くと得意顔をしています。全く止めようとしないんですものね。女の子なのに、お喋りはそれほど得意ではないのですが、独り語りで何かいつも言っています。英語と日本語のごちゃ混ぜの言葉です。お相手は絵本の中に出てくる、誰かにお話しているのでしょう。杏が最も好きなアヒルのジマイマママあたりじゃないんでしょうか。

 

 

 小さい秋の証拠 野葡萄の実がなったよ

 

 大風は叔母と大の仲良し。一つのことに集中することなく、すぐ次の興味へ行ってしまいます。鮮やかな転換は大風の将来を暗示しているようです。絵本は、大風もミッフィーちゃんをそれほど好きではないらしく、杏が盛んに絵本を読むにつれ、昨晩は佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」を大風に特別に読んであげました。大風ったら大きなどら猫クンの絵に目を白黒、可笑しかったです。姉の杏がアヒルやネズミや猫や、あれもこれも欲しいというのですが、トイプードルのめいちゃんがいつも一緒にいるものだから、それほど欲張りませんが、但し鳥類にはとりわけご執心の様子です。空を飛ぶ鳥に向かって、おっきい声で独白しているからなんです。子供って、何をしでかすか分かりませんので、可笑しいものですね。私はもっと悪戯っ子だったことでしょう。

 

 

 新しい松ぼっくりと やや黄ばんだクスノキの葉

 

 いつぞやもお話させて頂きましたが、佐野洋子さんが2004年に乳癌になられ、大変な手術をされていらっしゃいます。最近新たに脳にまで癌細胞が転移してしまったとか。それでも凄いですね。自分で納まるべきお寺さんを探し、永代供養を済んでいらっしゃる。そして凄いのは死ぬまでに必要なお金を残し、ジャガーの新車を買ってしまったようですよ。自分でホスピスも予約したのだから凄いの一言ですね。「死にたいなんて誰も思わない。でも誰だって死ぬんだから」ときっぱり。「シズコさん」では認知症のお母さんの介護に明け暮れながら壮絶な確執と和解が書かれてありました。でもどこか逞しいと感想を持ちました。それと親しい写真家の百瀬恒彦さんに頼んで、既に『遺影』を撮影してもらっています。100万回生きた猫は最後に真っ白い美しい猫を愛し、たくさんの子供を作った。そしてどら猫の彼もやがて妻猫の傍で死ぬというお話だが、愛を知ってからやっと死ねることの不思議なストーリーが、今更ながらに凄いパワーを持っている本だと思えました。余命二年と宣告されていながら、死に様はきっと佐野洋子さんらしく、堂々と潔いのでしょう。最期の最期まで頑張って生きて戴きたく、何も出来ず恐縮だけれど、家の駄目んズ息子までがファンですよとだけご報告出来そうです。たくさんエッセイや小説には佐野節ってのがありまして、どれも如何にも彼女らしいカラリとした明るさと気丈さが持ち味ですものね。シズコさんが93歳で亡くなったのに!佐野洋子さんは1938年北京で生まれ、ベルリンの造形大学でリトグラフも学ばれた頑張った方です。今年御歳72歳。まだまだ早いですね。それこそ『神も仏もありませぬ』ではないでしょうか。『覚えていない』や、『シズコさん』や、『役にたたない日々』など、どの文章もリズミカルで楽しく読ませて戴いております。尚『100万回生きたねこ』は今後とも永くロングセラーとなって行くことでしょう。佐野洋子さん頑張れ!

 

 

 百瀬恒彦さん撮影の佐野洋子さんご自身の遺影となる写真 (失礼ながら新聞記事より転写)

佐野洋子さん関連 拙ブログにおける過去の記事 「ヨーコさん、寸分の時間も生きて!」

 

 

 

 小さい秋を 懐石料理用の木箱に盛り付けしてみました

 

 

 平成9年(1997)9月13日はインドで マザー・テレサの国葬が行われた日です。

その日宗教の別なく、一万人の人々が参加された日でした。アメリカ国民には余りにも今日的でありましょう!

 

 

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